水引の玉結び・玉房結びの作り方|立体的な結びのコツと活用アイデアを解説
こんにちは、クラフターズのやっしーです!(・∀・)
祝儀袋やラッピングなどで見かける水引細工ですが、最近はハンドメイドのアクセサリーとしても大人気ですよね。平面的なあわじ結びや梅結びも素敵ですが、コロンとした立体感が愛らしい「玉結び」や、その下にフリンジ(房)が垂れる「玉房結び」を結べるようになると、作品のクオリティがぐっと高まります。
ですが、実際に水引で玉結びに挑戦してみると「球体にならず潰れてしまう」「水引同士の間にすき間が空いてしまう」「どこを引っぱれば引き締まるのか分からなくなる」といった壁にぶつかる方がとても多い結びでもあります。
そこで今回は、水引初心者の方でも迷わず綺麗な球体を作れるように、玉結びと玉房結びの基本的な仕組みから作り方の手順、美しい立体感を作る秘訣まで徹底的に解説します!
- 水引の立体結び「玉結び・玉房結び」の魅力と基本
- 玉結びと玉房結びの違いとは?
- 立体を結ぶ前に必須の作業「水引のしごき」
- 玉結び作りに必要な道具と材料の準備
- 初心者におすすめの水引の種類と長さ
- 用意しておきたい便利な道具一覧
- 【ステップ別】基本の玉結びの作り方と手順
- ステップ1:基本となるあわじ結び(または輪)の土台を作る
- ステップ2:水引の端を通しながら球体のフレームを作る
- ステップ3:少しずつ均等に引き締めて球形を整える
- ステップ4:余剰部分の処理と仕上げ
- 複数本(2本・3本)で結ぶ華やかな玉結び
- 【応用編】玉房結びの作り方とフリンジの整え方
- 玉房結びを作る際の水引の配置と流れ
- 房(フリンジ)を美しく見せるカットと処理のポイント
- 初心者が陥りやすい失敗と克服テクニック
- 失敗1:球体に大きなすき間ができて中の空洞が見える
- 失敗2:形が綺麗な丸にならず、楕円や歪んだ形になる
- 失敗3:引き締めている最中に水引が折れて表面が傷つく
- 私ならこうする!きれいな玉結びを作るための秘密の工夫
- 玉結び・玉房結びを使ったアレンジアイデア
- 1. 和装にも洋服にも合うゆらゆらアクセサリー
- 2. かんざしや帯留め・ヘアゴムなどの和雑貨
- 3. ポチ袋や祝儀袋・キーホルダーへのワンポイント
- 水引の玉結び・玉房結びを極めてハンドメイドの幅を広げよう
水引の立体結び「玉結び・玉房結び」の魅力と基本
まず、玉結びと玉房結びがどのような結びなのか、その魅力と構造の基本から整理していきましょう。水引の基本的な扱い方を理解しておくことで、仕上がりの美しさが劇的に変わります。
玉結びと玉房結びの違いとは?
玉結び(たまむすび)とは、水引を幾重にも巻き込みながら引き締め、コロンとした丸い球体に仕上げる技法です。和風のビーズのような存在感があり、ピアスやイヤリング、かんざしのパーツとして単体で使われることも多い人気モチーフです。
一方、玉房結び(たまふさむすび)は、その玉結びの下部に「房(フリンジ)」を残した結び方を指します。玉結びの可愛らしさに加え、流れるような房の動きが加わることで、和の風情や華やかさが際立つ伝統的な意匠となります。
構造としては、どちらも基本となる玉の作り方は同じです。下に伸ばす房を作るか、余った水引をカットして球体だけにするかという違いですので、まずは玉結びの工程をマスターすることが第一歩となります。
立体を結ぶ前に必須の作業「水引のしごき」
水引細工全般に言えることですが、特に立体的な玉結びを作る際に絶対に省いてはならない作業が「しごき」です。
水引は和紙をよって作られているため、買ったばかりの状態では直線的なハリや巻きぐせが残っています。このまま結び始めると、角が立ってしまい、綺麗な丸いカーブを描くことができません。
親指の腹と人差し指で水引をやさしく挟み、根元から毛先に向かってしごくことで、水引にしなやかな曲げぐせがつきます。このひと手間をかけるだけで、引き締める際のまとまりやすさが格段に向上します。
玉結び作りに必要な道具と材料の準備
玉結び・玉房結びを始める前に、手元に揃えておきたい道具と失敗しにくい水引の選び方について解説します。
初心者におすすめの水引の種類と長さ
水引には「絹巻水引」「羽衣水引」「花水引」など様々な種類があります。初心者が玉結びの練習をする際におすすめなのは、表面が滑りにくく柔らかい「絹巻水引」や「花水引」です。
ツルツルとした膜が張られたプラ水引や、金属光沢のあるラメ系の水引は滑りやすく、引き締める際に形が崩れやすいため、慣れるまでは絹巻系の水引を選ぶのが確実です。
また、練習で使用する水引の長さは90cm程度の一般的な長さのものを用意しましょう。水引1本で結ぶ場合と、2本〜3本を重ねて結ぶ場合で必要な長さが変わりますが、十分な長さを確保しておくことで作業が非常にやりやすくなります。
用意しておきたい便利な道具一覧
手だけで結ぶことも可能ですが、細かい作業をサポートするツールがあると作業効率と完成度が跳ね上がります。
- 水引(絹巻水引などがおすすめ)
- ハサミ(切れ味の良い工作用ハサミや手芸用ハサミ)
- 目打ち(または太めの針・千枚通し)
- 平ヤットコ(水引を引っぱる際に便利)
- ボンド(木工用ボンドまたは速乾性接着剤)
- クリップ(作業中の固定用)
特に「目打ち」は、玉結びの内部で重なり合う水引の輪を広げたり、引き締めるラインを一枚ずつ整えたりする際に必須のアイテムです。必ず手元に用意しておきましょう。
【ステップ別】基本の玉結びの作り方と手順
それでは、具体的に水引を使って玉結びを作る手順を分かりやすく解説していきます。今回は最もわかりやすい「水引1本」で作る基本の工程から順番に進めていきます。
ステップ1:基本となるあわじ結び(または輪)の土台を作る
玉結びは、平面的な結びの代表格である「あわじ結び」を応用して立体化させる方法が一般的です。
まず、水引の中央付近で小さな輪を作り、あわじ結びの形をひとつ組みます。このとき、あわじ結びを小さくコンパクトに作っておくことが、引き締めた際に美しい球体を作る重要なポイントになります。
大きすぎるあわじ結びを作ってしまうと、後から水引を引っぱって手繰り寄せる距離が長くなり、途中で水引が摩擦で傷ついたり変形したりする原因になります。
ステップ2:水引の端を通しながら球体のフレームを作る
あわじ結びができたら、水引の両端(右端と左端)を、結び目の隙間に沿わせるようにして順番に通していきます。
既存の水引のラインと平行になるように、内側または外側に沿わせて水引をぐるぐると巻き込ませるイメージです。この操作によって、平面だったあわじ結びが徐々に厚みを持ち、球体の骨組みへと変化していきます。
交差する部分を指の腹でしっかり押さえながら、水引がねじれないように注意して通し進めてください。
ステップ3:少しずつ均等に引き締めて球形を整える
骨組みができあがったら、ここからが玉結びで最も大切な「引き締め」の工程に入ります。
一箇所だけを一度に強く引っぱるのは絶対にNGです。急激に引っぱると、その部分だけが凹んでしまったり、水引の表面が擦れて折れ曲がったりしてしまいます。
水引の端から繋がっているラインを一本ずつ順番にたどり、目打ちの先を使って少しずつたるみを回収していきます。全体をまんべんなく、少しずつ縮めていくのが綺麗な丸を作る唯一のコツです。
指の先で球体をくるくると回しながら、どこか一箇所が出っ張ったり凹んだりしていないかを確認し、優しく力を加えて丸みを出していきましょう。
ステップ4:余剰部分の処理と仕上げ
完全に引き締まり、すき間のない美しい球体になったら仕上げです。
単体の玉結びとして使用する場合は、玉の根元ギリギリの位置で余った水引をハサミでカットします。カットした切り口が飛び出してこないよう、目打ちの先を使って玉の内部へ押し込むか、少量のボンドをつけて固定します。
ボンドを多く付けすぎると和紙に染み出して変色するおそれがあるため、つまようじの先などで極小量を塗布するのが綺麗に仕上げるコツです。
複数本(2本・3本)で結ぶ華やかな玉結び
1本での玉結びに慣れてきたら、水引を2本や3本に増やして結んでみましょう。
複数本で結ぶ玉結びは、ボリューム感が増して格段に豪華になります。また、異なる色の水引を組み合わせることで、ミックスカラーの美しい玉を作ることができます。
複数本で結ぶ際の最大の注意点は「水引の重なりを絶対に逆転させないこと」です。
常に平行に水引が並ぶように並列をキープしてください。引き締める途中で水引同士が交差して上下が入れ替わってしまうと、球体の表面に段差ができて均一な丸みが失われてしまいます。指先で平行をしっかり潰しながら整えていきましょう。
【応用編】玉房結びの作り方とフリンジの整え方
続いて、玉結びの下に優美な房が伸びる「玉房結び」の作り方を解説します。インテリア飾りや帯飾り、キーホルダーなどにぴったりの華やかな結びです。
玉房結びを作る際の水引の配置と流れ
玉房結びを作る場合、基本的な玉の丸め方は玉結びと同じですが、水引の端の処理方法が異なります。
あわじ結びから玉を丸めて引き締めていく際、水引の両端を玉の下部(一箇所)から同じ方向に揃えて引き出します。
引き出した水引の足をカットせず、そのまま下に流すことで、玉の下に垂れる房(フリンジ)となります。そのため、玉房結びを作る時は、房として残したい長さをあらかじめ計算して、水引の長さを長めに用意しておく必要があります。
房(フリンジ)を美しく見せるカットと処理のポイント
玉房結びの完成度を左右するのが、下に垂れる房の仕上がりの綺麗さです。
玉の根元から伸びる水引が広がってしまう場合は、根元部分を透明なスレッド(糸)や細いワイヤー、または少量のボンドでキュッと束ねておくと、房がすっきりとまとまります。
また、房の先端は切れ味の良いハサミを使い、一気に斜めまたはまっすぐにカットします。ハサミの切れ味が悪いと、水引の断面から中の紙芯や糸が飛び出してボサボサになってしまいますので、必ず裁ちばさみのような鋭利なハサミを使いましょう。
初心者が陥りやすい失敗と克服テクニック
玉結びは水引の手芸の中でも少し難易度が高めの結びです。ここで、初心者がよく経験する3つの典型的な失敗パターンと、その解決策をまとめました。
失敗1:球体に大きなすき間ができて中の空洞が見える
【原因と対策】 引き締めが足りないこと、または引き締める順番がバラバラであることが原因です。
すき間をなくすためには、目打ちを使って水引のコースを丁寧に辿り、余分なたるみを1ミリずつ送り出していく作業が必要です。一気に引っぱるのではなく、「たるみを隣のラインへ送る→さらに次のラインへ送る→最後に端を引く」という手順を繰り返してください。
失敗2:形が綺麗な丸にならず、楕円や歪んだ形になる
【原因と対策】 特定の方向だけに強い力がかかっていると、球体が押し潰されて楕円形になります。
引き締める作業の最中は、常に玉を指先で前後左右から優しく転がし、全体のバランスをチェックしましょう。もし潰れかけてきたら、目打ちの丸い柄の部分や太めの針を玉の隙間に差し込み、内側から外側に向かってふっくらと押し広げて修正します。
失敗3:引き締めている最中に水引が折れて表面が傷つく
【原因と対策】 水引の事前準備(しごき)が不足しているか、無理な力で強い角度をつけて引っぱっていることが原因です。
結ぶ前の「しごき」を念入りに行い、水引を柔らかくしておきましょう。また、水引を引き抜く際は、引っぱる方向に対して一直線になるように素直な角度で引き抜くことが大切です。直角や斜め無理な方向に引っぱると、水引の表面のカバリングが剥がれてしまいます。
私ならこうする!きれいな玉結びを作るための秘密の工夫
ここで、私が普段から玉結びを作るときに実践している、仕上がりをワンランクアップさせる工夫をご紹介します!
私の場合、玉結びの芯(中心部)がスカスカして形が安定しないと感じたときは、中央の空洞に「小さなウッドビーズ」や「ペーパーパール」を1個仕込んでおきます。
土台となるあわじ結びを組む段階で、中心にビーズを抱え込むようにして水引を巻きつけていくのです。こうすることで、内側にしっかりとした核ができるため、外側の水引をキュッと引き締めたときに絶対に潰れない、完璧な球体を作ることができます。
「どうしても綺麗な丸にならない」「力を入れすぎて形が崩れる」という方は、ぜひこのビーズを芯にする裏技を試してみてください!驚くほど簡単にカチッとした綺麗な玉結びが作れますよ。
玉結び・玉房結びを使ったアレンジアイデア
玉結びや玉房結びマスターしたら、さまざまなハンドメイド作品にお仕立てして楽しんでみましょう。水引の和の質感がアクセントになり、とても洗練された作品に仕上がります。
1. 和装にも洋服にも合うゆらゆらアクセサリー
玉結びをひとつ作り、Tピンや9ピンを通すことで、簡単にアクセサリーパーツ化できます。
ピアスやイヤリング金具に繋げれば、耳元でコロンと揺れる可愛らしいアクセサリーが完成します。普段の洋服にはもちろん、浴衣や着物を着る日の特別なアクセサリーとしても大活躍します。
玉結びの下に小さな天然石やコットンパールを組み合わせると、モダンで上品な印象になりますよ。
2. かんざしや帯留め・ヘアゴムなどの和雑貨
大きめの玉結びや玉房結びは、髪飾りや帯留めなどの和装小物にぴったりです。
金具にしっかり接着剤で固定するだけで、存在感のある華やかなヘアアクセサリーが作れます。玉房結びのかんざしは、歩くたびに房が優雅に揺れるため、成人式や七五三、お祭りなどのイベント用としても非常に喜ばれます。
3. ポチ袋や祝儀袋・キーホルダーへのワンポイント
平面の結び紙に、あえて立体の玉結びをアクセントとして貼り付けるのもおしゃれです。
シンプルな無地のポチ袋の中央に小ぶりの玉結びをちょこんと飾るだけで、手作り感あふれる温かいお祝い袋になります。
また、しっかり結んだ玉房結びの上にナスカンやキーホルダー金具を取り付ければ、和風のバッグチャームやストラップとしても楽しめます。
水引の玉結び・玉房結びを極めてハンドメイドの幅を広げよう
今回は、水引で作る立体的な結び「玉結び」と「玉房結び」の詳しい作り方や綺麗に整えるコツを解説しました。
最初のうちは「丸く引き締めるのが難しい」「すき間ができてしまう」と戸惑うかもしれませんが、丁寧な「しごき」と、目打ちを使った少しずつの引き締めを意識すれば、誰でも必ず綺麗な球体を作れるようになります。
立体的なモチーフが作れるようになると、水引細工の表現力とデザインの幅が一気に広がります。色の組み合わせを工夫したり、ビーズと合わせたりして、世界にひとつだけの素敵な水引作品を作ってみてくださいね!
記事をSNSやラインで友達に紹介していただければ、とても嬉しくはげみになります!
ではでは、また次の記事でお会いしましょう!クラフターズのやっしーでした!

■気になることや調べたいことがあればキーワードで検索できます。
例えばレジンについての記事を探したければ「レジン」、道具についてなら「ニッパー」「ヤットコ」というふうに探してみてくださいね。

