タフティングに使う糸の種類と失敗しない選び方!素材ごとの特徴と初心者向けおすすめガイド
こんにちは、クラフターズのやっしーです!(・∀・)
布に専用のガンで毛糸を打ち込んでいくタフティングは、自分だけのオリジナルラグやマットが作れる大人気のクラフトです。ふかふかの手触りと大胆なデザインが魅力的で、「やってみたい!」と興味を持つ方がとても増えています。
ただ、いざ道具を揃えて始めようとしたときに、誰もが必ず直面する大きな悩みがあります。それが「どんな糸を使えばいいの?」という疑問です。
手芸店やネットショップを見ると、編み物用の毛糸から工業用の大巻きコーンまで、膨大な種類の糸が並んでいます。適当に選んでしまうと「ガンに糸が詰まる」「布からすぐ抜けてしまう」「完成したラグの毛がへたってしまう」といった失敗に直結します。
そこで今回は、タフティングに使う糸の基本知識から素材ごとの特徴、糸の形状や太さの選び方まで、初心者さんが迷わず選べるポイントを分かりやすく丁寧にお伝えします!
タフティングで使う糸の基本!普通の編み物用毛糸でも大丈夫?
まず最初に多くの方が疑問に思うのが、「100均や手芸店で売っている普通の編み物用毛糸を使っていいの?」という点です。
結論から言うと、普通の編み物用毛糸でも全く問題なくタフティングに使えます!専用の特殊な糸を用意しなければ打てないということはありません。
ただし、どんな毛糸でも自由に使えるわけではありません。タフティングガンは高速で針が往復運動し、糸を布の隙間に押し込みながら内蔵のカッターで切断していく機械です。そのため、ガンがスムーズに動くための「太さ」「滑りの良さ」「強度」が求められます。
編み物では扱いやすい極細の糸や、モヘヤのように毛羽立ちが激しいファンシーヤーンなどは、ガンの内部で絡まったり刃に挟まったりして故障の原因になります。まずは基本となるストレートな毛糸を選ぶことが大切です。
タフティングでよく使われる糸の素材3選
タフティングで使われる代表的な素材は主に「アクリル」「ウール」「コットン」の3種類です。それぞれ見た目の風合い、耐久性、コストが大きく異なります。それぞれの特徴をしっかり把握しておきましょう。
1. 初心者に一番おすすめ!「アクリル毛糸」
初心者が最初に手にとる素材として、私が最もおすすめするのがアクリル毛糸です。
アクリルは化学繊維なので発色が非常に鮮やかで、カラーバリエーションが無限にあります。ポップなイラスト調のラグや、推し活グッズ、インテリアのアクセントになるタペストリーなどを作りたい場合に最適です。
さらに価格が手頃で、手芸店はもちろん、100円ショップやネット通販でも手軽に入手できます。練習用としてたっぷり使ってもお財布に優しいのが嬉しいポイントです。虫食いの心配がなく、汚れたときにお手入れしやすい点も初心者向きと言えます。
弱点としては、天然素材に比べて静電気が起きやすいことと、踏み心地の弾力性がやや硬めな点です。床に敷いて毎日ハードに踏む大型ラグよりも、壁掛け用のアートパネルや小さめのアクセントマットに向いています。
2. 本格的な高級ラグを目指すなら「ウール毛糸」
市販の高級ラグやカーペットと同じクオリティを目指すなら、羊毛から作られるウール毛糸がベストです。
ウールは繊維そのものにクリンプと呼ばれる縮れがあり、弾力性と復元力にとても優れています。足で踏んでも毛が倒れにくく、ふかふかの踏み心地が長年維持されます。油分を適度に含まれるため汚れを弾きやすく、難燃性があるのも床敷きラグとして大きなメリットです。
また、バリカンで表面をカットして整えるシャーリング作業の際、ウールは毛先がピシッと美しく揃い、高級感あふれる仕上がりになります。
一方で、アクリルに比べると価格が高価です。また、天然繊維特有の遊び毛(最初は細かい毛がたくさん抜ける現象)が出やすい点や、湿気による縮み、虫食いに注意して保管する必要があります。
3. さらりとした質感の「コットン(綿)糸」
夏向けの爽やかなマットや、素朴でナチュラルな風合いを楽しみたいときはコットン糸も選択肢に入ります。
肌触りがさらっとしていて吸水性が高く、お風呂マットやキッチンマットなどの実用的なアイテムに適しています。静電気が起きにくく、チクチク感がないため肌に優しいのも魅力です。
ただし、コットン糸はウールやアクリルに比べて繊維に伸縮性がほとんどありません。そのためタフティングガンで打ち込む際に布地へのテンションがかかりやすく、ガンを前に進める力加減に少しコツが必要です。
弾力性も低いため、毛足を長くするカットパイルよりも、毛先がループ状になるループパイルに向いている素材です。
糸の形状の違い!「玉巻き」と「コーン巻き」
素材と同じくらい重要なのが、糸の「巻き形状」です。毛糸には一般的に丸くまとまった玉巻きと、円錐形の芯に巻き付けられたコーン巻きがあります。
玉巻き(手芸用の毛糸玉)の特徴と注意点
手芸店で一般的に販売されている、コロンとした卵形やドーナツ形の毛糸玉です。1玉単位で少量ずつ買えるため、たくさんの色を少しずつ使いたいカラフルなデザインに重宝します。
ただし、玉巻きをそのままタフティングに使うときは厳重な注意が必要です。タフティングガンはものすごいスピードで糸を吸い込んでいくため、外側から糸を引っ張ると毛糸玉がゴロゴロと転がり回り、途中で糸が引っ張られて突っ張ってしまいます。
糸に少しでも強いテンション(引っ張り抵抗)がかかると、ガンから糸がスポッと抜けてしまい、打ち込みが中断してしまいます。玉巻きを使う場合は、必ず毛糸玉の中心から糸端を引き出す「中出し」にするか、後述するワインダーで巻き直して使うのが鉄則です。
コーン巻き(工業用・タフティング用)の特徴
プラスチックや紙のコーン(円錐の芯)に、数百グラム〜1キロ単位で大量に巻き付けられている業務用形状です。タフティング専門店やネットショップで手に入ります。
コーン巻きの最大のメリットは、糸が上方向へスルスルと無抵抗でスムーズに供給される点です。タフティング作業において糸供給の引っかかりは最大のストレス原因ですが、コーン巻きを使えば糸抜けの失敗が激減します。
背景部分など、同じ色を広い面積でたっぷり打ち込みたいときは、コーン巻きの糸を迷わず選んでください。作業効率が圧倒的に上がります。
タフティングに最適な糸の太さと「本数」の考え方
編み物用の毛糸には、極細、並太、極太といった太さの規格があります。タフティングではどの太さを選ぶべきなのでしょうか。
一番使いやすく失敗が少ないのは「並太(中細〜並太程度)」の毛糸です。
ここで絶対に覚えておいてほしいタフティングの基本ルールがあります。それは「糸は2本(または3本)まとめてガンに通して打つ」ということです!
なぜ1本ではなく「2本取り」で打つのか?
タフティングガンには糸を通す穴(ニードルアイ)が開いています。この穴に対して並太毛糸を1本だけ通して打つと、隙間がスカスカになり、布地に打ち込まれた糸がしっかり固定されずにポロポロと抜け落ちてしまいます。
並太の毛糸を2本揃えてガンに通すことで、ガンの針穴に適度なホールド感が生まれ、布地の織り目の間にもぎゅっと密集して糸が固定されます。ラグの表面もふっくらと密度の高い美しい仕上がりになります。
もし少し細めの「合太」や「中細」を使う場合は、3本まとめて通して厚みを調整します。逆に「超極太」の毛糸を無理に2本通そうとすると、針穴に詰まってガンが止まってしまうため避けてください。
初心者が陥りやすい!糸に関する失敗例と解決策
タフティングを始めたばかりの頃に起こるトラブルの8割は、実は「糸の供給不良」が原因です。よくある失敗パターンと対処法を確認しておきましょう。
失敗1:打っている途中で糸が針から何度も抜ける
引き金を引いてガンを前に進めているのに、布に糸が残らず針から抜けてしまう現象です。
この原因のほとんどは、毛糸玉からガンまでの経路で糸が引っかかり、強いテンションがかかっていることです。足元に置いた毛糸玉が引っかかっていないか、糸立て(ヤーンフィーダー)のリングに糸が絡まっていないかを確認してください。
手で糸先をつまんで引いたとき、何の抵抗もなく「スーッ」と糸が出てくる状態を常にキープするのが成功の秘訣です。
失敗2:玉巻きの毛糸が絡まって巨大な結び目ができる
2本の玉巻きから同時に糸を引き出して打っていると、2つの毛糸玉が擦れ合い、糸同士がねじれて絡まり合ってしまうことがあります。途中で「糸の塊」ができてガンに引っかかると作業が中断してしまいます。
この失敗を防ぐためには、2つの毛糸玉を少し離して別々のカゴや容器に入れるのが効果的です。糸同士が床で触れ合わないように配置するだけで、絡まりトラブルを劇的に減らせます。
失敗3:ラグの密度が足りず裏地が見えてしまう
完成した作品の毛束をかき分けると、土台のタフティングクロスが透けて見えてしまう失敗です。
これは糸が細すぎたか、線の打ち込み間隔(ライン同士の隙間)が広すぎることが原因です。細い糸を使う場合は通す本数を2本から3本に増やし、打ち込むラインとラインの間隔をきっちり詰めて並行に打つように意識しましょう。
私ならこう選ぶ!タフティング糸のステップアップ術
もし私が今からタフティングを始める初心者さんにおすすめの糸選びを聞かれたら、次のような順番でステップアップすることをおすすめします!
まずは手芸店や量販店で手に入る「並太のアクリル毛糸」を何玉か揃えて、直線を打つ練習やコースターなどの小さな作品からスタートします。低コストで色数も揃えやすいため、ガンの動かし方や糸通しの感覚を掴むのにぴったりです。
そして「もっと大きな作品を作りたい」「ラグを本格的に仕上げたい」と思ったら、背景色などのメインカラーにタフティング用のコーン巻きアクリル糸またはウール糸を導入します。
細かな模様やキャラクターのアクセント部分には手芸用のアクリル玉巻きを使い、ベースの広い面積にはコーン巻きを使うというハイブリッドな使い分けが、コストと作業効率のバランスが最も良くて経済的です。
また、玉巻きの糸をたくさん使うようになったら、「玉巻き器(ヤーンワインダー)」を1台用意しておくと劇的に便利になります。市販の毛糸玉を中心からスルスル引き出せる綺麗なケーキ状に巻き直すことができ、タフティング中の糸抜けストレスから完全に解放されますよ!
まとめ:最適な糸を選んで快適なタフティングを楽しもう!
タフティングにおける糸選びは、作品の見た目や手触りだけでなく、作業中の快適さやミスの防止にも直結する非常に大切な要素です。
まずは扱いやすく発色の良い並太アクリル毛糸の2本取りからスタートして、ガンの操作や布の張りに慣れていきましょう。慣れてきたら、重厚感のあるウール素材に挑戦したり、コーン巻きを取り入れたりして、制作の幅を広げていってくださいね。
自分好みの色と素材を自由に組み合わせて、世界にひとつだけの素敵なふかふかラグを完成させましょう!
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