ジャンクジャーナルのページ数を決める方法とは?素材量と厚みから考える基本
こんにちは、クラフターズのやっしーです!(・∀・)
ジャンクジャーナルを作り始めるとき、誰もが一度はぶつかる大きな壁があります。それは「何ページのジャーナルにすればいいのか分からない」という悩みです。
お気に入りの紙やアンティーク調の素材をたくさん集めて、いざ製本してみたら「厚すぎて表紙が閉じない!」「スカスカでなんだか物足りない…」なんて失敗を経験した人も多いはずです。
ジャンクジャーナルは、普通の市販ノートとは違って、後から写真やカード、レース、ポケットなどの素材(エフェメラ)をどんどん貼り付けて完成させていく作品です。そのため、ノートを作る最初の段階で「完成時の全体の厚み」を予測してページ数を決める必要があります。
今回は、素材の量と紙の厚みから逆算して、自分にぴったりのページ数をバシッと決めるための基本テクニックと具体的な考え方を分かりやすく解説します!これを読めば、もうページ数や背表紙のサイズ感で迷うことはありません。理想のジャンクジャーナルを形にしていきましょう!
なぜジャンクジャーナルのページ数決めがこんなに難しいのか?
ジャンクジャーナルのページ数を決めるのが難しい最大の理由は、「作り始めの厚み」と「完成時の厚み」が劇的に変化するからです。
文字を書くだけの一般的なノートであれば、紙を重ねて綴じるだけで完成します。しかしジャンクジャーナルは違います。ページの上に紙ポケットを貼り、その中にメモやタグを挟み、レースやリボンで飾りつけをし、ときには金属のチャームやボタンまで取りつけます。
つまり、ベースとなる紙そのものの厚みに加えて、後から追加する素材の「立体的な厚み」がすべて加算されるのです。
この厚みの変化を計算に入れないままページ数を決めてしまうと、製本した後にページがパンパンに膨れ上がり、表紙がワニの口のようにガバッと開いたまま閉じなくなってしまいます。海外のクラフターの間では、この状態を「アロゲーター・マウス(ワニの口)」と呼びます。ワニの口になるのも味があって可愛いスタイルではありますが、表紙を綺麗に閉じたい場合や、コンパクトに収納したい場合には困った問題になります。
逆に、ワニの口を恐れすぎてページ数を減らしすぎると、背表紙の幅に対して中身がスカスカになり、製本がグラグラして不安定になってしまいます。
だからこそ、「中身にどんな素材をどれくらい貼るか」を事前にイメージして、適切なページ数と背表紙の幅を設定することが成功の最大の鍵になります。
基本知識!ジャンクジャーナルにおける「枚数」「ページ数」「シグネチャー」
ページ数の決め方を解説する前に、用語と構造の基本をしっかり整理しておきましょう。ここを誤解していると、計画が大きく狂ってしまいます。
「枚数」と「ページ数」の違い
ジャンクジャーナルの制作では、「紙の枚数」と「ページ数」を明確に区別して考えます。
基本的に、ジャンクジャーナルのページは、A4やB5などの一枚の大きな紙を「二つ折り」にして作ります。紙を1枚二つ折りにすると、表と裏を合わせて合計4ページができます。
- 二つ折りにする紙:1枚
- 完成するページ数:4ページ(表裏×左右)
たとえば「紙を10枚使った」場合、ページ数に換算すると「40ページ」になります。自分で計画を立てるときは、自分が「紙の枚数(二つ折り前の枚数)」を考えているのか、「ページ数(見開きや片面の数)」を考えているのかを常に意識してください。
シグネチャー(束)とは?
ジャンクジャーナルを製本する際、二つ折りにした紙を数枚重ねて作られた「紙の束」のことをシグネチャー(Signature)と呼びます。
1個のシグネチャーを表紙の背表紙に直接縫い付ける構造もあれば、2個、3個と複数のシグネチャーを作って背表紙に並べて縫い付ける構造もあります。
- 1シグネチャー構造:紙10〜15枚(40〜60ページ)の束を1つ使用
- 多重シグネチャー構造:上記のような束を2〜4個背表紙に並べて縫い付け
ページ数を増やしたいときは、1つのシグネチャーに挟む紙を無限に増やすのではなく、「シグネチャーの数(束の数)を増やす」のが製本の鉄則です。1つの束に紙を挟み込みすぎると、内側の紙が外側に大きく押し出されて端が揃わなくなり、見た目が悪くなるためです。
素材量から逆算する!おすすめのページ数と構成パターン
それでは、具体的にどのようにしてページ数を決めればよいのか、素材の量と完成イメージに合わせた3つの黄金パターンを紹介します。
初心者の方が一番失敗しにくい標準的な基準は、「1シグネチャーあたり二つ折りの紙12〜15枚(48〜60ページ)」です。これをベースにして、作ろうとしているスタイルに合わせて調整します。
パターン1:平面コラージュ中心(スリム&すっきり仕上げ)
紙モノのコラージュやスタンプ、シール、薄手のデザインペーパーなどをメインに使い、厚みのある立体素材をあまり貼らないスタイルです。
- 1シグネチャーあたりの紙の枚数:15〜18枚(60〜72ページ)
- おすすめのシグネチャー数:1〜2束
- 総ページ数目安:60〜144ページ
薄い素材が中心の場合、後から全体が膨らむ要素が少ないため、ベースとなる紙を少し多めに挟んでも全く問題ありません。文字をたくさん書き込む日記風のジャーナルを作りたい場合や、すっきりした冊子に仕上げたい場合に最適な設定です。
パターン2:立体コラージュ・仕掛け中心(たっぷりボリューム仕上げ)
レース、ボタン、布地、厚手の紙ポケット、飛び出す仕掛け、タグやエフェメラを大量に挟み込む、豪華でボリューム満点なスタイルです。
- 1シグネチャーあたりの紙の枚数:8〜12枚(32〜48ページ)
- おすすめのシグネチャー数:1〜3束
- 総ページ数目安:32〜144ページ
立体素材をたくさん使う場合は、「驚くほど紙の枚数を減らす」のが大原則です。「たった10枚程度の紙じゃスカスカになりそう…」と不安になるかもしれませんが、レースやポケット、たくさんのタグを追加していくと、10枚の紙の束があっという間に何倍もの分厚さに変化します。
素材を欲張って貼り付けたいときほど、ベースの紙を少なくすることが、綺麗なブック型に収めるための重要なポイントです。
パターン3:ミックススタイル(標準的なジャンクジャーナル)
平面のコラージュも楽しみつつ、適度にポケットやレースも取り入れる、一番人気のあるバランス型スタイルです。
- 1シグネチャーあたりの紙の枚数:12〜14枚(48〜56ページ)
- おすすめのシグネチャー数:1〜2束
- 総ページ数目安:48〜112ページ
迷ったら、まずはこの「紙12枚(48ページ)」で1シグネチャーを作る構成を選んでください。書き込むスペースと飾り付ける素材のバランスが最も取りやすく、製本もしやすい万能な設定です。
用紙の「種類と厚み」によるページ数の調整法
ページ数を決める際にもう一つ見落とせない要素が、ベースに使用する「紙自体の厚み」です。ジャンクジャーナルは、さまざまな種類の紙を混ぜ合わせて作るのが醍醐味ですが、選ぶ紙の材質によって全体のかさ高が大きく変わります。
薄手の紙(洋書、グラシン紙、楽譜、トレーシングペーパーなど)
古本のページやコーヒー染めしたグラシン紙、トレーシングペーパーなどは、非常に薄くしなやかです。
これらの薄手用紙を多く組み込む場合は、二つ折りの枚数を1〜2枚増やしても全体の厚みに影響しにくい特徴があります。薄い紙は二つ折りにしたときの折り目の膨らみも小さいため、シグネチャーをコンパクトにまとめることができます。
厚手の紙(水彩紙、カードストック、クラフト紙、厚手デザインペーパーなど)
ポケットの台紙にしたり、絵の具やスタンプでしっかり着色したりするために厚手の用紙を使う場合は注意が必要です。
厚手の紙は、折り曲げるだけで背の部分にかなりの厚みが出ます。厚口のカードストックを中心に構成する場合は、1シグネチャーあたりの紙の枚数を8〜10枚程度に抑えておかないと、素材を貼る前から表紙に収まらなくなります。
やっしー流!紙の種類を混ぜる時のゴールデン比率
私がジャーナルを作るときは、異なる厚みの紙をブレンドして質感にメリハリをつけています。
おすすめのブレンド比率(1シグネチャー12枚構成の場合):
- ベースとなる普通紙(コピー用紙程度の厚み・コーヒー染め用紙など):6枚
- アクセントになる薄手紙(洋書・楽譜・トレーシングペーパー等):4枚
- しっかりした厚手紙(デザインペーパー・クラフト紙・ポケット用等):2枚
このように厚みと硬さの違う紙を交互に配置することで、めくったときの音や手触りの変化を楽しめると同時に、全体の厚みが極端に分厚くなるのを防ぐことができます。
背表紙の幅(スパイン)とページ数の「黄金比」計算
ページ数を決めたら、それに対応する「表紙の背表紙(スパイン)の幅」を正しく決定する必要があります。背表紙の幅決めを適当に済ませてしまうと、どれだけページ数を正確に計算していても失敗します。
背表紙に必要な「マチ(あそび)」の概念
背表紙の幅は、「何も貼っていない紙の束の厚み」だけで決めてはいけません。「素材を貼り終えた後の拡張スペース(マチ)」を足したサイズにしなければなりません。
例えば、紙を12枚重ねたシグネチャー1束の、何も貼っていない状態の背の厚みが約0.5cmだとします。このとき、背表紙の幅をピッタリ0.5cmで作ってしまうと、後から1枚でもポケットやレースを貼ったら即座に表紙が閉じなくなります。
1シグネチャーあたり、最低でも1.5cm〜2.0cmの背表紙幅を確保するのが基本ルールです。
シグネチャー数ごとの背表紙幅の目安
初心者の方が表紙を自作する際の、背表紙幅の標準的な目安は以下の通りです。
- 1シグネチャー(紙12〜15枚):背表紙幅 1.5cm 〜 2.0cm
- 2シグネチャー(各12枚・計24枚):背表紙幅 3.0cm 〜 4.0cm
- 3シグネチャー(各10枚・計30枚):背表紙幅 4.5cm 〜 6.0cm
シグネチャーを複数入れる場合、シグネチャー同士の間隔(背表紙に縫い付ける列と列の間)も最低7mm〜1cmほど開ける必要があります。列同士が近すぎると、ページ同士の素材がぶつかり合って開閉しにくいジャーナルになってしまいます。
失敗を防ぐ絶対手順!「仮組み(ドライフィット)」のすすめ
頭の中で計算してページ数を割り出しても、実際に使う素材を重ねてみると想像以上に膨らむことがよくあります。そこで、私が作品を作るときに必ず行っている「仮組み(ドライフィット)」の手順を紹介します。
製本用の糸でしっかり縫い付けてしまう前に、この工程を挟むだけで失敗率はゼロになります!
ステップ1:二つ折りにした紙をセットする
使いたい紙を選び、すべて半分に折ります。計画した枚数(例:12枚)を重ねて、1つの束(シグネチャー)を作ります。
ステップ2:使いたい大型素材を挟み込んでみる
この段階で、あらかじめ使おうと決めている「紙ポケット」「大きなレース」「厚手の封筒」「タグ」などを、実際のページとページの間にざっくりと挟んでいきます。
ステップ3:クリップで止めて厚みを計測する
挟み込んだ状態のシグネチャーを、大きめのペーパークリップや目玉クリップで上下から軽く固定します。
手でギュッと強く押し潰さずに、机の上にふんわりと置いた状態で「どのくらいの厚みになっているか」を定規で測ります。このときの厚みが、背表紙に必要な最小の幅になります。
もしこの仮組みの段階で「想像以上に分厚い!」と感じたら、迷わず紙の枚数を2〜3枚減らしてください。製本前なら、紙を抜く作業は一瞬で完了します。縫い付けた後に後悔しても戻せないので、この仮組み段階での判断がとても重要です!
初心者が陥りがちな「3大失敗」とやっしー流の対処法
ジャンクジャーナルのページ数設定で、初心者がやってしまいがちな失敗パターンとその明確な解決策をまとめました。
失敗1:紙を挟みすぎて内側のページが飛び出してしまう
二つ折りの紙を15枚も20枚も重ねて1つの束にすると、紙の厚みの影響で一番内側にある紙が、外側の紙よりも外側へ大きく押し出されて飛び出てしまいます。
【対処法】
1つのシグネチャーに重ねる紙は、どれだけ多くても15枚までに制限してください。もし飛び出してしまった場合は、金属定規とカッターナイフを使って、飛び出た端の部分を真っ直ぐ切り揃える「トリミング」を行えば綺麗に解決します。ただし、トリミングすると内側のページの横幅が少し狭くなるため、最初から重ねすぎないのが一番です。
失敗2:完成したらワニの口になって閉じなくなった
気をつけていたつもりでも、コラージュが楽しすぎてついつい素材を貼りすぎ、表紙がガバッと開いて閉じなくなってしまうケースです。
【対処法】
閉じなくなったからといって諦める必要はありません!表紙に長いリボンやレザーコードを巻きつけてギュッと結ぶ「ラップアラウンドスタイル」に変更すれば、厚みがどれだけ増してもおしゃれにまとめることができます。また、割りピンと丸シールを使った「玉紐留め(クロージャー)」を表紙に取り付けるのも効果的です。
失敗3:ページ数が多すぎて途中で制作に挫折した
「せっかくだから豪華にしよう!」と、3シグネチャー・100ページ超えの大作を作り始めたものの、すべてのページをデコレーションしきれずに途中で作業が止まってしまうパターンです。
【対処法】
最初の1冊は、絶対に「1シグネチャー(紙10〜12枚・40〜48ページ)」で作ることを強くおすすめします!
40ページ程度であれば、コラージュのテーマも統一しやすく、最後まで達成感を持って完成させることができます。小さく作って最後まで作り切る成功体験を重ねることが、ハンドメイドの上達において何より大切です。
私ならこうする!初めてのジャンクジャーナルおすすめ構成案
もし私が「ジャンクジャーナルを今から始める友人」にアドバイスするなら、絶対に提案するおすすめの黄金構成案をお伝えします!
【やっしーおすすめ!失敗ゼロの初作品構成】
- 表紙:厚紙(厚手ボール紙や空き箱の紙)に布やペーパーを貼ったハードカバー
- シグネチャー数:1束のみ
- 二つ折りの紙の枚数:12枚(=48ページ)
- 背表紙の幅:2.0cm
- 使用する紙の内訳:A4コーヒー染め用紙5枚、デザインペーパー3枚、古本ページ2枚、トレーシングペーパー(または楽譜)2枚
この構成で作れば、背表紙の幅2.0cmに対して紙12枚分のベースはかなり余裕があります。
そのため、レースや立体的なポケット、タグ、レースフラップなどを心置きなく貼り付けても、表紙が綺麗に収まります。
1シグネチャーの作品は製本(パンチホールを開けて糸で縫う作業)も非常にシンプルで、穴を3つ開けて縫うだけの「3ホール・パンチステッチ」で簡単に作ることができます。
まずはこの12枚構成で1冊完成させてみて、「もっと素材を挟みたい!」「もっとページ数が欲しい!」と感じたら、次は2シグネチャー、3シグネチャーへとステップアップしていくのが一番の近道です。
まとめ
ジャンクジャーナルのページ数決めは、単に「紙を何枚折るか」という作業ではありません。「これからどんな素材を貼り、どんな物語を作っていくか」を想像する、制作の最もワクワクするプロローグです。
基本の考え方をもう一度整理しておきましょう。
- 紙1枚を二つ折りにすると「4ページ」になる
- 立体素材をたくさん貼りたいなら、ベースの紙は「少なめ(10〜12枚)」にする
- 1シグネチャーあたりの紙の枚数は15枚を上限とする
- 背表紙には素材を貼るためのマチ(1.5〜2.0cm以上)を必ず確保する
- 製本前に必ず「仮組み(ドライフィット)」をして厚みを定規でチェックする
ジャンクジャーナルに「こうしなければならない」という絶対のルールはありません。あえてワニの口のようにボリューム満点にするのも魅力ですし、スリムで持ち運びやすい冊子にするのも自由です。
しかし、素材の量と紙の厚みの関係をしっかり知っておくことで、狙い通りの素敵なジャーナルを確実に作ることができるようになります。
ぜひ今回の記事を参考に、あなただけの特別なジャンクジャーナル作りを楽しんでくださいね!
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ではでは、また次の記事でお会いしましょう!クラフターズのやっしーでした!

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