制作ノウハウ・小技

棒針編みで楽しむ模様編みの基本と表目・裏目の組み合わせで広がる表現技法

yassy

こんにちは、クラフターズのやっしーです!(・∀・)

いろいろなハンドメイドを作るのも、見るのも、買うのも大好きな私が、今回熱く語りたいのが「棒針編みの模様編み」です!

棒針編みを始めたばかりの頃は、ひたすら同じ編み方を繰り返すだけで精一杯になりがちです。しかし、棒針編みの本当の楽しさは、様々な模様を作り出す「模様編み」に足を踏み入れた瞬間から始まります。

お店で売られているような素敵なニットウェアや、SNSで見かけるおしゃれな手編み小物の多くは、この模様編みの技術を使って作られています。一見すると複雑で難しそうに見える模様も、仕組みさえ理解してしまえば決して恐れる必要はありません。

この記事では、模様編みの根本的な仕組みから、初心者が最初にマスターすべき代表的な模様、さらには編み図の読み方のコツや失敗しないための実践テクニックまで、私が培ってきた知識と経験を余すことなく分かりやすく解説します!

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模様編みのすべては「表目」と「裏目」の組み合わせから始まる

棒針編みの模様編みと聞くと、「特殊な技法をたくさん覚えないといけないのではないか」と構えてしまう人がとても多いです。ですが、その考え方は大きな間違いです。

結論から言うと、棒針編みの模様編みは、基本的に「表目(おもてめ)」と「裏目(うらめ)」というたった2種類の基本的な編み方の組み合わせだけで作られています。

どれほど複雑に見える繊細な模様であっても、解体してみれば表目と裏目の配置を工夫しているに過ぎません。この基本構造をしっかり頭に叩き込むことが、模様編みをマスターするための第一歩です。

まず理解すべき重要な事実は、「表目の裏側は裏目であり、裏目の裏側は表目である」という編み地の構造です。1本の糸がループを描いて交差する仕組み上、表から見て出っ張っている部分が裏目になり、平らなV字に見える部分が表目になります。

この表と裏の表裏一体の性質を利用して、縦や横、あるいは格子状に表目と裏目を配置していくことで、編み地に独特の凹凸や立体感、伸縮性が生まれるのです。

初心者の人が模様編みで挫折してしまう最大の原因は、手元の操作だけに集中してしまい、「今自分が編み地のどちら側を作っているのか」を見失うことにあります。編み地の構造を意識できるようになると、編み図の指示が何を意味しているのかが直感的に理解できるようになります。

初心者がまずマスターすべき基本の模様編み4選

ここからは、初心者が最初に覚えるべき基本の模様編みを4つ厳選して解説します。どれも表目と裏目を組み合わせるだけで完成する、非常に美しく実用的な模様です。

1. ガーター編み(高い伸縮性と厚みが生まれる基本の模様)

ガーター編みは、平編み(往復編み)において「すべての段を表目だけで編む」ことで作られる模様です。表目しか編んでいないにもかかわらず、出来上がった編み地は表裏ともに波のような横縞の凹凸が現れます。

これは、前段の表目が裏側に回ることで、交互に裏目の山が浮き上がるためです。ガーター編みには以下のような強いメリットが存在します。

  • 縦方向への伸縮性が非常に高く、モチモチとした厚みが出る
  • 編み地の端が丸まらず、まっすぐ平らに仕上がる
  • 表と裏が全く同じ見た目になるため、マフラーやショールに最適

ガーター編みは非常に安定した編み地になるため、コースターやマフラー、ドール服などを作る際に絶大な威力を発揮します。編み始めの作品として最も失敗が少ない優秀な模様です。

2. メリヤス編み(平らで美しい編み地の代表格)

メリヤス編みは、表面にきれいな「V字」の編み目が整然と並ぶ、編み物の代名詞とも言える模様です。往復編みで作る場合は、「1段目を表目、2段目を裏目」と交互に繰り返して編みます。

メリヤス編みは表面が滑らかで、糸の質感やカラーリングが最も綺麗に映えるのが最大の特徴です。しかし、初心者が必ずぶつかる注意点があります。それは「端が内側へくるくると丸まってしまう」という性質です。

これは表目と裏目の糸の引っ張り具合の差によって起こる自然な物理現象です。そのため、メリヤス編みで作品を作る際は、縁部分にガーター編みやゴム編みを配置して丸まりを防ぐ設計にするのが鉄則です。

3. 一目ゴム編み・二目ゴム編み(抜群のフィット感を生み出すリブ編み)

衣類の袖口や裾、ニット帽の折り返しなどに必ず使われているのがゴム編み(リブ編み)です。「表目1つ、裏目1つ」を交互に編むものを一目ゴム編み、「表目2つ、裏目2つ」を交互に編むものを二目ゴム編みと呼びます。

ゴム編みは横方向への伸縮性が極めて高く、体にフィットする作品を作るためには欠かせません。しかし、初心者が最も操作ミスを起こしやすい模様でもあります。

表目から裏目、あるいは裏目から表目へと編み方を変える際、必ず「糸を針の手前と奥のどちらに配置するか」を動かさなければなりません。この糸の移動を忘れて編んでしまうと、針に糸が巻きついて意図しない「掛け目」になり、目数が増えてしまう失敗が頻発します。

「表目を編むときは糸を向こう側、裏目を編むときは糸を手前側」へ移動させる動作を、指先に完全に叩き込んでください。

4. 鹿の子編み(ポコポコした立体感がかわいらしい万能模様)

鹿の子(かのこ)編みは、表目と裏目を交互に配置し、次の段ではその配置を逆にして編む模様です。編み地の表面に小鹿の背中の斑点のような、ポコポコとしたかわいらしい凹凸が生まれます。

鹿の子編みは見た目が愛らしいだけでなく、実用面でも非常に優れた特徴を持っています。表目と裏目が縦横に均等に分散しているため、メリヤス編みのように端が丸まることが一切ありません。

そのため、フチ取りをしなくても1枚で綺麗な形状を維持できます。スヌードやバッグ、コースターなどに使うと、存在感のあるおしゃれな作品が簡単に作れます。私自身も大好きな模様の一つです!

一歩ステップアップ!立体感と透け感を出す応用模様編み

基本の4つの模様をマスターしたら、次は少し特殊な操作を加える応用模様に挑戦してみましょう。作品の本格度が劇的に上がります!

交差編み(ケーブル編み・縄編み)で圧倒的な立体感を作る

セーターやアランニットでよく見かける、縄のように編み目が交差した美しい模様が交差編み(ケーブル編み)です。

一見すると非常に複雑に見えますが、仕掛けはシンプルです。編む順番を一時的に入れ替えているだけなのです。ここで活躍するのが「縄編み針(なわあみばり)」という専用の道具です。

交差させたい幾つかの目を一度縄編み針に移し、休ませておきます。その間に後ろの目を先に編み、後から休ませておいた目を編むことで、編み目が斜めに交差して立体的な縄の模様が浮き出ます。

交差編みをきれいに仕上げるコツは、交差させる段の糸の引き締め加減(テンション)を均一に保つことです。ここがきつすぎると編み地が引っ張られて固くなり、ゆるすぎると縄模様がだらしなく崩れてしまいます。

透かし編み(レース編み)で作る軽やかで繊細な表情

春夏のニットや繊細なショールに欠かせないのが、編み地に規則的な穴を開けて模様を描く透かし編みです。

透かし編みは、「掛け目(かけめ)」と「減らし目(二目一度など)」を必ずセットで行うのが鉄則です。

針に糸をかけるだけの「掛け目」を行うことで意図的に穴を作り目数を1つ増やします。そのままでは全体の目数が増えて形が崩れてしまうため、隣り合う2つの目を一緒に編む「減らし目」を行って目数を元に戻します。

この「増やす」と「減らす」の操作を計算通りに配置することで、葉っぱの形やハートの形、涼しげな波模様などの美しい透かし柄が立ち現れます。目数の計算が非常にシビアになるため、1段ごとに目数が合っているか確認しながら編み進めるのが成功の鍵です。

模様編みの編み図(記号図)をスラスラ読み解く絶対ルール

模様編みに挑戦する際、多くの人が壁と感じるのが「編み図(記号図)」の読み解きです。しかし、ルールさえ覚えてしまえばパズルのように楽しく読めるようになります。

編み図を読む上で、絶対に知っておくべき最重要ルールがあります。それは「編み図は、作品の完成した表側から見た状態を描いている」ということです。

平編み(往復編み)の場合、1段目は表側を見ながら右から左へ編み図を読んで編みます。問題は2段目(偶数段)です。2段目を編むときは、編み地をひっくり返して「裏側」を見ながら作業します。

そのため、2段目の編み図は「左から右へ読む」ことになり、さらに「記号の意味を頭の中で逆にして編む」という作業が必要になります。

具体的に説明します。編み図の2段目に「表目」の記号が書かれている場合、それは「表側から見たときに表目に見えてほしい」という意味です。したがって、裏側を見ながら編んでいるあなたは、裏目を編まなければなりません。

この「裏段では記号と逆の操作をする」という原則を理解していないと、編み図通りに編んでいるつもりでも全く違う模様になってしまいます。

輪編み(スヌードや帽子など常に表側を見ながらグルグル編む方法)の場合は、ひっくり返す作業がないため、編み図の記号通りに右から左へ読み進めるだけでOKです。初心者のうちは、輪編みで模様編みの練習をするのも賢い方法です!

模様編みで失敗しないための実践テクニックと私のこだわり

ここからは、実際に模様編みで作品を作るときに、失敗を防ぎ完成度を劇的に高めるための実践的なテクニックを解説します。

模様がくっきり際立つ毛糸の選び方

模様編みをするときは、毛糸の選び方が作品の出来栄えを大きく左右します。せっかく苦労して模様を編んでも、糸選びを間違えると模様が埋もれて見えなくなってしまうからです。

模様編みに最も適しているのは、「撚り(より)がしっかりしていて、表面が滑らかなストレートの糸」です。毛羽立ちが少なく適度なツヤがある糸を使うと、表目と裏目の境目がくっきりと浮かび上がり、模様が美しく際立ちます。

反対に、毛足が長いモヘア糸や、ポコポコとしたフリンジがあるファンシーヤーン、起毛感が強い極太のウール糸などは、模様編みには向きません。糸自体の主張が強すぎて、せっかくの模様が見えなくなってしまうからです。

また、最初は「単色(ソリッドカラー)」の明るい色の糸を選ぶのが絶対に正解です。段染め糸やダークカラーの糸は編み目が見えにくく、間違いに気づきにくいため、練習段階では避けるのが無難です。

目数リング(マーカー)を惜しみなく使う

模様編みでは、「8目が1パターン」といったように、一定の目数ごとに模様を繰り返すことがほとんどです。途中で1目でも数がずれると、それ以降の模様がすべて崩れてしまいます。

そこでおすすめなのが、「目数リング(編み物用マーカー)」を模様の1リピートごとに針に通しておくテクニックです。

マーカーを入れておけば、万が一目数がずれたとしても、そのリピート内(わずか数目の間)で異変にすぐ気づくことができます。何十目も編み進めてから「模様がずれている!」と気づいて絶望するリスクを完全に回避できます。

道具を適切に頼ることは、ストレスなく編み物を楽しむためのプロの知恵です。

間違えた時のリカバー方法(解かずに部分修正する)

模様編みをしていて、数段下に「表目と裏目を間違えた目」を発見してしまうことがあります。全て解いてやり直すのは時間もかかりますし、精神的にも大きなダメージを受けます。

実は、全体を解かなくても、間違えた「その1目だけ」を縦に解いて修正する裏技が存在します。

間違えた目の真上の位置まで編み進めたら、その目だけを針から外し、間違えた段までハシゴのように解いて落とします。そして、かぎ針を使って下から順番に正しい目(表目または裏目)を作り直しながら上まで拾い上げて戻すのです。

この「タテ落ち修正」のテクニックを覚えておくと、模様編みのミスに対する恐怖心が一切なくなります。失敗を恐れずにどんどん難しい模様にチャレンジできるようになります!

私ならこう作る!模様編みを活かした作品制作の提案

私が初心者の人に「最初の模様編み作品」としておすすめしたいのは、小さめの「キッチンクロス」や「コースター」、または「スヌード」です。

服などの大きな作品は増減目(肩や首回りの形を作る作業)が必要になり、模様編みと増減目を同時にこなすのは難易度が跳ね上がります。

その点、まっすぐ編むだけのコースターやスヌードであれば、増減目を一切考える必要がありません。純粋に模様編みのリズムと手元操作だけに集中することができます。

例えば、綿100%のストレート糸を使って、鹿の子編みのコースターを色違いでいくつか作ってみてください。端が丸まらず、厚みもしっかりあって実用性抜群の素晴らしい小物が完成します。

「自分で模様を織りなして形にした」という達成感は、ただの平編みでは味わえない格別の喜びです!手作りの愛着も一層深まります。

まとめ:模様編みをマスターして編み物の世界を無限に広げよう

棒針編みの模様編みについて、基礎構造から実践テクニックまで詳しく解説してきました。

複雑に見える素晴らしい模様編みも、分解してみれば「表目と裏目」のシンプルな組み合わせに過ぎません。編み地の構造を正しく理解し、糸の動かし方や編み図のルールさえ押さえてしまえば、どんな模様もあなたの手から生み出すことができます。

最初は失敗することもあるかもしれませんが、それは誰もが通る道です。目数リングを活用したり、扱いやすい毛糸を選んだりしながら、まずは小さなまっすぐ編む作品からチャレンジしてみてください。

一つの模様を編み上げたときの感動と満足感は、あなたのハンドメイドライフをより豊かで楽しいものに変えてくれます。ぜひお気に入りの毛糸を手にとって、ワクワクする模様編みの世界へ飛び込んでみてくださいね!

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ではでは、また次の記事でお会いしましょう!クラフターズのやっしーでした!

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例えばレジンについての記事を探したければ「レジン」、道具についてなら「ニッパー」「ヤットコ」というふうに探してみてくださいね。

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