タティングレースの細い糸と太い糸の違いとは?初心者におすすめの選び方と作品別の使い分けを解説
こんにちは、クラフターズのやっしーです!(・∀・)
シャトルと呼ばれる小さな舟型の道具を使って、結び目を作りながら美しいレース模様を編み上げていくタティングレース。完成した繊細な作品を見ると、自分でも作ってみたいとワクワクしてきますよね。
ですが、いざタティングレースを始めようとして手芸店やネットショップの糸売り場を見ると、たくさんの種類の糸が並んでいて驚いたことはありませんか?「10番」「20番」「40番」「80番」といった謎の数字が書かれていて、どれを選べばいいのかさっぱり分からないというお悩みをよく耳にします。
実は、タティングレースにおいて「糸の太さ」は、作りやすさだけでなく、完成した作品の印象やサイズ感を大きく左右する非常に重要な要素です。同じ図案(レシピ)を編んだとしても、使う糸の太さが違うだけで全く別の作品に見えるほど違いが出ます。
今回は、タティングレースで使われる「細い糸」と「太い糸」の違いについて、結びやすさ、仕上がり、失敗したときの対処法、さらにはおすすめの用途まで徹底的に詳しく解説します。これからタティングレースを始める方や、糸選びで迷っている方はぜひ参考にしてくださいね。
まずは基本!タティングレースで使う糸の「番手(太さ)」の仕組み
タティングレース糸や一般的なレース糸のパッケージを見ると、「#20」や「40番」といった表記があります。この数字は糸の太さを表す「番手(ばんて)」と呼ばれるものです。
ハンドメイド初心者の方が一番勘違いしやすいのが、この「数字と太さの関係」です。普段の感覚だと、数字が大きいほど太いように感じてしまいますよね。しかし、レース糸の番手はまったく逆で、「数字が大きいほど糸は細く」なります。
ここを勘違いして買ってしまうと、「細い糸で練習しようと思って買ったのに、届いた糸がめちゃくちゃ太かった」あるいは「太い糸を買ったつもりが極細の糸だった」という失敗につながってしまいます。まずはこのルールをしっかり覚えておきましょう。
タティングレースでよく使われる代表的な糸の番手
タティングレースでよく使用される糸の番手を、太い順から分かりやすく分類してみました。
- 10番〜20番:太糸(並太〜合太程度のレース糸。存在感があり結び目がはっきり見える)
- 30番〜40番:中細〜標準(最も一般的で流通量が多く、アクセサリーからドイリーまで幅広く使える)
- 60番〜80番:細糸〜極細糸(とても繊細で本物のアンティークレースのような雰囲気に仕上がる)
- 100番以上:超極細糸(熟練者向け。まるで蜘蛛の糸のように細く非常に高い技術が必要)
このように、糸の太さは数値によって段階的に分かれています。それでは、実際に糸の太さが変わるとどのような違いが出てくるのか、具体的なポイントをひとつずつ見ていきましょう。
細い糸と太い糸の違いを5つのポイントで徹底比較
タティングレースにおいて、糸の太さが与える影響は見た目の美しさだけではありません。作業のしやすさや必要な道具の扱い方に至るまで、あらゆる部分に違いが現れます。
ここでは、初心者の方が押さえておくべき「5つの大きな違い」を比較して解説します。
1. 完成作品のサイズと出来上がりの印象
最も大きな違いは、同じ編み図(目数)で編んだときの「完成サイズ」と「見た目の繊細さ」です。
太い糸(10番・20番など)で編むと、結び目ひとつひとつが大きくしっかりとした形になるため、モチーフ全体のサイズが大きくなります。ぷっくりとした立体感や存在感が出るので、カジュアルなアクセサリーや大ぶりのモチーフ作りに適しています。
一方、細い糸(60番・80番など)で編むと、同じ目数で編んでも完成サイズは驚くほど小さくコンパクトになります。結び目が非常に小さくなるため、まるで売り物のような繊細で可憐なレースに仕上がります。
たとえば、直径3cmほどの小さな花モチーフを作る場合、20番の太い糸で編むと直径5cm以上のしっかりした大ぶりモチーフになりますが、80番の細い糸で編むと直径1.5cmほどの華奢で上品なモチーフになります。
2. 結び目(ダブルステッチ)の見やすさと編みやすさ
タティングレースの基本技法は、「ダブルステッチ(表目と裏目)」と呼ばれる結び目をひたすら作っていく作業です。この結び目が正しく作れているかどうかの確認しやすさが、糸の太さによって全く異なります。
太い糸は結び目が目視ではっきりと確認できます。表目と裏目が正しく交互に結べているか、糸が正しく反転(フリップ)して軸糸の上を滑っているかが一目で分かります。そのため、手が感覚を覚えるまでの練習には太い糸が圧倒的に有利です。
反対に、細い糸は結び目が小さすぎて肉眼では目を数えることすら難しくなります。慣れないうちから細い糸を使うと、結び目が絡まっているのか正しく編めているのか判断できず、挫折の原因になってしまいます。
3. 失敗したとき(間違えたとき)の解きやすさ
タティングレースを作っていると、途中で目数を間違えたり、ピコット(小さな輪っかの飾り)を作り忘れたりすることが頻繁にあります。そんなとき、過去の結び目を解いてやり直す作業が必要になります。
太い糸の場合、結び目に目打ち(ルレットやピコットゲージ、針など)の先を差し込みやすく、簡単に結び目をゆるめて解くことができます。やり直しが利くので失敗を恐れずに作業を進められます。
しかし、細い糸になると結び目がきつく締まりやすいため、針の先が入る隙間すら見つけるのが困難になります。無理に解こうとすると糸が毛羽立ったり、最悪の場合は切れてしまったりします。細い糸での修正は非常に難易度が高いと言えます。
4. 糸のハリ・コシと形崩れのしにくさ
作品の強度や、完成後のシャキッとした形状維持にも糸の太さが関係しています。
太い糸は糸自体にしっかりとした太さと強度があるため、編み上がったモチーフに自然なハリが出ます。糊付け(キーピングや専用の固めて整形する仕上げ)をしなくても、型崩れしにくいのが特徴です。
細い糸はとてもしなやかで柔らかい風合いに仕上がりますが、その反面、そのままだとフニャフニャと曲がりやすく、指で触っているだけでも形が崩れてしまうことがあります。そのため、細い糸で編んだアクセサリーやモチーフは、完成後に糊付けをしてパリッと固める作業が不可欠になることが多いです。
5. シャトルへの巻き量と作業の手間
タティングレースでは、シャトルと呼ばれる道具に糸を巻き付けてから作業を行います。
太い糸はかさばるため、シャトルに巻ける糸の長さが短くなります。大きなドイリー(敷物)などを太い糸で編むと、途中で何度も糸がなくなってしまい、糸を繋ぎ直す作業が発生します。糸端の処理が増えるのは少し面倒なポイントです。
細い糸はとてもスリムなので、ひとつのシャトルにたっぷりの長さを巻き込むことができます。大きな作品を編むときでも糸繋ぎの回数を減らせるため、途中で糸を切らずにスムーズに編み進めることができます。
【太い糸(10番・20番など)】の特徴・メリット・おすすめ用途
ここからは、それぞれの糸の太さごとに詳しい特徴とおすすめの作品について掘り下げていきましょう。
まずは10番や20番といった「太い糸」についてです。かぎ針編みで使われるレース糸としても一般的な太さですね。
太い糸のメリットとデメリット
太い糸の最大のメリットは、何と言っても「圧倒的な扱いやすさ」です。目がはっきり見えて手元が狂いにくいため、初心者でもストレスなく編み進めることができます。
一方でデメリットとしては、仕上がりが「レースらしい繊細さ」に欠ける点です。ドイリーなどを太い糸で編むと、繊細なレースというよりは、しっかりとしたコースターやマットのような重厚感が出ます。
太い糸で作るおすすめのハンドメイド作品
太い糸の持つポップさや存在感を活かせる作品には、次のようなものがあります。
- 大ぶりのピアス・イヤリング(北欧風やカジュアルな装いにぴったり)
- バッグチャームやキーホルダー(厚みがあって破れにくい)
- コースターやランチョンマットの縁飾り
- 栞(ブックマーク)やコースターモチーフ
- タティングレースの基本動作をマスターするための練習用モチーフ
太い糸で編んだアクセサリーは、遠くから見てもしっかりデザインが引き立つため、個性的で可愛らしい作品を作りたい方にとてもおすすめです。
【細い糸(60番・80番など)】の特徴・メリット・おすすめ用途
次に、60番や80番、あるいはそれ以上の「細い糸(極細糸)」について解説します。
タティングレースの醍醐味とも言える、うっとりするような美しいレースの世界観を表現できるのがこの細い糸です。
細い糸のメリットとデメリット
細い糸のメリットは、作品の圧倒的なクオリティです。編み上がったモチーフは非常に繊細で、市販の機械編みレースにはないハンドメイドならではの贅沢な美しさが生まれます。
デメリットは、やはり作業の難易度が極めて高いことです。目が小さいため集中力と視力(明るい作業環境)が必要になります。また、糸を引き締めすぎると糸が切れてしまうリスクもあるため、力加減のコントロールが求められます。
細い糸で作るおすすめのハンドメイド作品
細い糸の繊細さを最大限に活かせる作品は以下の通りです。
- 華奢で上品な透かし模様のピアス・イヤリング・ネックレス
- ブライダル用のハンカチの縁飾り(エジング)
- アンティーク風の繊細なドイリー(敷物)
- ドール服の襟元や袖口に付けるミニチュアレース
「これぞタティングレース!」という本格的な作品を作りたい方や、脱初心者を果たしてステップアップしたい方には憧れの糸と言えます。
【中間・標準の糸(40番)】が万能でおすすめされる理由
ここまで太い糸と細い糸の違いをお伝えしてきましたが、「結局、最初はどれを買えばいいの?」と迷ってしまう方も多いはずです。
そこでおすすめしたいのが、中間的な太さである「40番糸」です。手芸店でもタティングレース用として最も豊富なカラーバリエーションが展開されている一番人気の番手です。
40番糸が選ばれる3つの理由
40番糸が「タティングレースの標準糸」と呼ばれるのには明確な理由があります。
第一に、「扱いやすさと繊細さのバランスが完璧」だからです。20番ほどゴツくならず、かといって80番ほど目が小さくて見えないということもありません。程よい繊細さを持ちつつ、目視でしっかり結び目を確認できます。
第二に、「市販のタティングレース本(レシピ)の多くが40番糸を基準に作られている」からです。本の指定糸通りに作れば、掲載されている作品と同じ実物大サイズに仕上げることができます。
第三に、「色や種類が豊富で入手しやすい」点です。100均でも40番のレース糸が手に入りますし、メーカー品のタティング専用糸も40番が主軸になっています。
タティングレース糸と「普通のレース糸」「刺しゅう糸」の違い
糸の太さだけでなく、糸の「種類や性質」についても注意しておきたいポイントがあります。
手芸店に行くと「かぎ針用レース糸」「刺しゅう糸」「ミシン糸」「タティングレース専用糸」など様々な糸が売られています。「家にある刺繍糸やミシン糸で代用できるのでは?」と思う方もいるかもしれませんね。
最も重要なのは「撚り(より)」の強さ
タティングレースは、シャトルを滑らせて結び目を引き締めたり、輪っか(リング)をキュッと絞り込んだりする技法です。そのため、糸に強い摩擦がかかります。
一般的な「かぎ針編み用のレース糸」や「刺しゅう糸」は、撚りが甘く(柔らかく)作られているものが多く、タティングレースで使用すると作業中に糸が毛羽立ったり、摩擦で擦り切れて切れてしまったりすることがあります。
一方、「タティングレース専用糸」として販売されているものは、糸の撚りがしっかりときつく(固く)かけられています。そのため、摩擦に強く、リングを絞るときも滑らかに糸が滑り、結び目が引き締まって綺麗な形をキープできます。
失敗を防いで快適に編むためには、パッケージに「タティングレース用」と記載されている専用糸か、強撚(きょうねん)タイプのレース糸を選ぶのが絶対におすすめです。
初挑戦で失敗しない!私(やっしー)ならこう選ぶ糸選びステップ
タティングレースをこれから始める方が、最初につまずかずにスキルアップしていくための「失敗しない糸選びのステップ」を私なりに提案します!
ステップ1:完全な初心者は「20番糸」で基本の動きを覚える
「シャトルの持ち方も分からない」「糸の反転(フリップ)がうまくいかない」という本当の最初の段階では、迷わず「20番」などの太い糸を選んでください。
まずは小さめのモチーフを1〜2個編んでみて、「結び目が正しく反転して軸糸の上を滑っている感覚」を手に覚えさせることが最優先です。太い糸なら間違えても目打ちで簡単に解けるので、練習でのストレスが軽減されます。
ステップ2:基本が分かったら「40番糸」で作品を作る
リングとチェイン(鎖)がスムーズに編めるようになったら、すぐに「40番」の糸にステップアップしましょう!
ここで初めて本に載っているような可愛いピアスやコースターなどの作品づくりに挑戦します。40番糸になれると、一気に作品の繊細さが増して、作るのが楽しくてたまらなくなりますよ。
ステップ3:憧れの繊細レースを目指して「60番〜80番糸」に挑戦
40番糸でいくつかの作品を完成させ、手の力加減が安定してきたら、いよいよ「60番」や「80番」の細い糸にチャレンジしてみましょう。
細糸の世界に入ると、編み上がったときの達成感と美しさに感動すること間違いなしです!焦らずに段階を踏んで糸を細くしていくのが、失敗せずにタティングレースを長く楽しむ最大のコツです。
タティングレースの糸選びで初心者が陥りやすい注意点
最後に、糸選びでありがちな失敗パターンと、その対処法について知っておきましょう。
薄暗い部屋で細い糸を編むのはNG!視力をサポートする環境づくり
細い糸(60番・80番など)を使うときは、部屋の明かりだけでなく、手元を照らすデスクライト(LEDスタンドなど)を併用することを強くおすすめします。
手元が暗いと目が疲れるだけでなく、結び目を掛け間違えて作品が台無しになってしまうことがあります。また、膝の上に白いタオルやハンカチを敷いて作業すると、黒や濃い色の細糸でもシルエットが浮かび上がって目が劇的に見やすくなりますよ。
糸の滑りが悪いときは糸ワックス(ろうそく)を活用
糸を編んでいるときに「滑りが悪くてリングが最後まで絞りきれない」「ギシギシして手が痛い」と感じることがあります。
そんなときは、手芸用の「スレッドワックス(糸通しワックス)」やミツロウを糸に軽く滑らせてから編むと、滑りが驚くほどスムーズになります。特にポリエステル混紡の糸や、滑りが重めのコットンの糸を使うときに役立つ小ワザです。
まとめ:自分に合った糸を選んでタティングレースを楽しもう!
今回は、タティングレースで使われる「細い糸」と「太い糸」の違いについて詳しく解説しました。
糸の太さ(番手)による特徴をもう一度おさらいしてみましょう。
- 太い糸(10番・20番):結び目が大きくて見やすく解きやすい。初心者練習やポップな大ぶり作品に最適!
- 中間糸(40番):繊細さと扱いやすさのバランスが抜群。本・レシピの標準で最初の作品づくりにおすすめ!
- 細い糸(60番・80番以上):本物のアンティークのように非常に繊細で美しく仕上がる。上級者や本格アクセサリーに!
タティングレースは、たった1本の糸と小さなシャトルから、無限の美しいレース模様が生み出せる本当に魅力的なクラフトです。
最初は扱いやすい太めの糸でしっかりと結び目の感覚を掴み、徐々に好みの太さや作ってみたい作品に合わせて糸を変えてみてくださいね。自分にぴったりの糸が見つかると、タティングレースの時間がもっともっと楽しくなりますよ!
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ではでは、また次の記事でお会いしましょう!クラフターズのやっしーでした!

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