レジンにドライフラワーを入れるときに絶対気をつけるべき注意点と失敗を防ぐコツ
こんにちは、クラフターズのやっしーです!(・∀・)
透明なレジンの中に、可憐なドライフラワーが閉じ込められたアクセサリーやインテリアは本当に魅力的です。私も自分で作るのはもちろん、ハンドメイドショップで素敵なボタニカルレジン作品を見つけると、ついつい手に取って購入してしまいます。
しかし、ドライフラワーをレジンに封入する作業は、実はたくさんの落とし穴が存在します。ただレジン液の中に花を入れて固めるだけでは、花が茶色く変色したり、隙間から気泡が大量に湧き出たり、最悪の場合はレジンが固まらずベタベタのまま失敗します。
今回は、ハンドメイド初心者の方が絶対に失敗しないために、レジンへドライフラワーを封入する際の注意点と完璧な手順を分かりやすく解説します。私が実際に何度も試行錯誤して辿り着いた確実なテクニックを余すことなくお伝えします。
レジンにドライフラワーを封入するときに起こる代表的な4大トラブル
ドライフラワーのレジン封入で失敗する原因は、ほぼ決まっています。まずはどのようなトラブルが起こるのか、その理由と仕組みを正しく理解してください。原因を知ることが、失敗を防ぐ最大の近道になります。
初心者が特につまずきやすい4つのトラブルについて解説します。どれも知識がないまま作業すると必ずと言っていいほど発生する現象です。
1. 花弁の変色と透け(茶色く濁る・透明化する)
一番多い失敗が、封入したドライフラワーの色が変わってしまうトラブルです。美しいピンクや黄色の花を入れたはずなのに、固めたあとに茶色く変色したり、花弁が透けて向こう側が見える状態になります。
この原因は、レジン液が花弁の小さな隙間や細胞に急激に染み込むためです。また、レジンの硬化時に発生する「硬化熱」によって花が加熱され、熱変色を起こすことも大きな要因となります。
2. 花の隙間から無限に出てくる気泡
レジン液を注いだ直後は綺麗だったのに、ライトで照らしたり時間を置いたりすると、花の周りに細かい気泡がたくさん付着することがあります。取り除いても取り除いても下から湧き出てくる経験をした方は多いです。
これは、ドライフラワーの内部や構造の隙間に残っていた「空気」が、レジン液に押し出されて表面に出てくるからです。特に立体的な花や、花弁が重なり合っている構造の花で顕著に起こります。
3. レジンの未硬化とベタつき
規定の照射時間を過ぎてもレジンが固まらず、表面がベタベタしたり内部が柔らかいままになる現象です。これはドライフラワーに残留している「水分」や「油分」が原因です。
水分が残っているドライフラワーを使うと、レジンの化学反応が阻害されます。特にUV・LEDレジンは水分に弱いため、わずかな湿気でも硬化不良を引き起こす原因になります。
4. 花の浮き上がりと位置のズレ
モールド(型)の底に花を置いたつもりが、レジン液を注ぐと花がプカプカと浮き上がってしまい、作品の表面から花の一部が飛び出してしまう失敗です。
ドライフラワーは非常に軽く、内部に空気を含んでいるため浮力があります。レジン液の粘度や注ぎ方を工夫しないと、意図した配置を維持することは不可能です。
封入前に知っておくべきドライフラワーの選び方と見分け方
失敗を防ぐための最初のステップは、封入に適したドライフラワーを正しく選ぶことです。市販されているものや自分で作ったものを含め、どのような状態の花を選ぶべきか明確な基準を持ちましょう。
お店で買ってきたからといって、そのままレジンに使えるとは限りません。必ず以下のポイントをチェックしてください。
完全乾燥しているものだけを使用する
レジン封入に使うドライフラワーは、水分量がゼロに近い「完全乾燥状態」でなければなりません。触ったときに少しでもしっとり感や柔らかさが残っているものは使用禁止です。
自然乾燥(ハンギング法)で作られたドライフラワーは、部屋の湿度を吸って水分を含んでいる場合が多いです。確実に成功させたいなら、シリカゲル(乾燥剤)を使用して作られたシリカゲルドライフラワーを選びます。
もし自然乾燥の花を使う場合は、密閉容器に大量の乾燥剤と一緒に入れて数日間放置し、しっかりと水分を抜き取ってから作業に入ります。
プリザーブドフラワーとドライフラワーの違いに注意する
初心者の方が最も勘違いしやすいのが、プリザーブドフラワーとの違いです。プリザーブドフラワーは特殊な加工液やグリセリン、オイルを吸わせて瑞々しさを保っているため、本質的には乾燥していません。
オイルを含んだプリザーブドフラワーをそのままレジンに入れると、液の中に着色オイルが溶け出し、レジンが濁ったり激しい未硬化を起こします。
レジンに封入する場合は、必ず「ドライフラワー」と明記されている素材を使用してください。プリザーブドフラワーを使う場合は、あらかじめエタノールなどでオイル抜き処理を行うか、専用のコーティングを行う必要があります。
色持ちが良い花の種類を選ぶ
ドライフラワーには、レジンに入れても色が残る強い花と、すぐに退色してしまう弱い花が存在します。作品を長く綺麗な状態で保ちたいなら、素材選びの時点で適した花を選びます。
レジンと相性が良い代表的な花は、スターチス、千日紅(センニチコウ)、ヘリクリサム(帝王貝細工)、ミモザ、レースフラワーなどです。これらの花は色素が安定しており、レジンの中でも鮮やかな色を保ちます。
一方で、バラの花弁や紫陽花(アジサイ)の薄い部分は、レジンの浸透によって透けやすく、紫外線による退色も早いです。透け感を活かしたデザインにするか、事前に適切な下処理を行う必要があります。
失敗をゼロにするための必須下処理「プレコーティング」
ドライフラワーをそのままレジン液の中に投入するのは絶対にやってはいけないNG行為です。必ず封入前に「プレコーティング」という下処理を行います。このひと手間をかけることで、失敗の9割を防ぐことができます。
プレコーティングとは、花全体にあらかじめ薄くコーティング剤やレジン液を塗って硬化させておく作業のことです。
プレコーティングを行う3つの絶大な効果
プレコーティングを行うことには、明確なメリットが3つあります。これを知れば、なぜ下処理が必要なのか納得していただけます。
1つ目は「気泡の閉じ込め」です。花の表面にある微細な凹凸や毛羽立ちにコーティング液をあらかじめ染み込ませて固めることで、本番の封入時に花から空気が漏れ出すのを防ぎます。
2つ目は「形状の補強」です。ドライフラワーは非常に繊細で、ピンセットで強く掴むと崩れてしまいます。あらかじめ固めておくことで、強度が増して扱いやすくなります。
3つ目は「型崩れと浮き上がりの防止」です。花がしっかりと固定されやすくなり、デザイン通りの配置がスムーズにできるようになります。
筆を使ったプロのプレコーティング手順
私が実践している、最も確実なプレコーティングの手順を説明します。平筆とさらさらした低粘度のレジン液、またはレジン用コーティング液を用意してください。
まず、シリコンシートの上にドライフラワーを置きます。ピンセットで花を優しく押さえ、平筆に染ませた低粘度レジン液を、花弁の隙間まで丁寧に塗り込んでいきます。
このとき、一気に厚塗りをしてはいけません。花弁の裏側や根元の細かい部分まで、筆の先を使ってレジン液を染み込ませることが重要です。
全体に塗り終わったら、数分間そのまま放置します。放置することで、レジン液が花の毛細管現象によって奥までしっかりと浸透していきます。気泡が浮き上がってきたら、爪楊枝の先やエンボスヒーターを使って丁寧に潰します。
気泡が完全に消えたことを確認してから、UV・LEDライトを照射してしっかりと硬化させます。表側が終わったら裏側も同様に塗り、全方向をコーティングします。
ドライフラワーを綺麗に封入するステップ・バイ・ステップ手順
プレコーティングが完了したら、いよいよモールドやパーツフレーム(空枠)への封入作業に入ります。ここでも一気に仕上げようとせず、焦らず段階を踏んで作業を進めるのが成功の鍵です。
具体的な手順をステップ順に解説します。この通りに進めれば、花の浮き上がりや配置のズレは絶対に起こりません。
ステップ1:ベースとなる底レイヤー(第一層)を作る
モールドに直接ドライフラワーを置いてレジンを注ぐのは間違いです。まずはモールドの底に、透明なレジン液を薄く流し込みます。厚さは1ミリから2ミリ程度で十分です。
レジン液を流したら、ライトを照射して一旦完全に硬化させます。この土台となる第一層を作ることで、作品の表面に花が飛び出すのを完全に防ぐことができます。
ステップ2:配置用の接着レジンを塗り花を置く
固まった第一層の上に、接着剤代わりとなるレジン液を少量だけ塗ります。そこに、プレコーティング済みのドライフラワーをピンセットで慎重に配置します。
位置が決まったら、花の上から軽く押さえて底面に密着させます。そして、この状態で一度ライトを数秒〜数十分照射し、「仮硬化」させて花をその場に完全に固定します。
この仮留め作業を行うことで、次に大量のレジン液を流し込んだときにも、花が浮いてきたり流されたりすることがなくなります。
ステップ3:メインのレジン液を流し込み本硬化する
花がしっかり固定されたら、作品のフチまでメインとなるレジン液を静かに注ぎ入れます。勢いよく注ぐと気泡が入るため、モールドの側面を伝わせるようにゆっくりと流し込むのがコツです。
注ぎ終わったら、作品全体をじっくり観察します。花の周りに気泡が残っていないか、上や横から確認してください。
問題がなければ、お使いのレジン液の規定時間通りにライトを照射し、しっかりと本硬化させます。厚みがある作品の場合は、表側だけでなく裏側からもライトを当てて、内部まで完全に固めます。
レジンの種類による注意点と使い分け
レジンには大きく分けて「UV・LEDレジン」と「2液性エポキシレジン」の2種類があります。どちらを使用するかによって、ドライフラワー封入時の注意点が異なります。
作る作品の大きさや厚みに合わせて、適切なレジン液を選び、それぞれの特性に合わせた対策を行ってください。
UV・LEDレジンを使用する場合の注意点
アクセサリーなどの小型作品にはUV・LEDレジンが最適です。短時間で固まるため作業効率が良いですが、以下の点に強い注意が必要です。
1つ目は「硬化反応時の熱」です。UV・LEDレジンはライトを当てると一激に化学反応が起こり、高温になります。急激な加熱はドライフラワーの色を著しく劣化させます。ワット数の高すぎるライトを使ったり、照射距離が近すぎたりしないよう調整してください。
2つ目は「光の遮断」です。濃い色のドライフラワーや、大きな花を重ねて配置すると、光が裏側に届かず硬化不良を起こします。必ず透明度の高い配置を意識するか、裏面からの照射を徹底してください。
2液性エポキシレジンを使用する場合の注意点
オルゴナイトやコースター、厚みのあるインテリア作品を作る場合は、透明度が高く気泡が抜けやすい2液性エポキシレジンを使用します。
エポキシレジンは固まるまでに数時間から数十時間かかります。そのため、プレコーティングをしていないドライフラワーを入れると、長い待ち時間の間に花弁へレジン液がじわじわと染み込み、花が完全に透けて透明になってしまいます。
エポキシレジンを使う場合は、UVレジン以上に徹底したプレコーティングを行い、花弁への過度な染み込みをブロックすることが絶対条件となります。
また、一度に大量のレジン液を混ぜて厚みのある作品を作ろうとすると、激しい自己発熱を起こしてレジンが沸騰し、中のドライフラワーが真っ茶色に焦げます。規定の厚みを守り、数回に分けて流し込む作業が必要です。
完成した作品を長持ちさせる退色対策と保管方法
どれだけ綺麗に作れたとしても、本物の植物を使っている以上、経年劣化による退色を完全にゼロにすることはできません。しかし、適切な対策を行うことで、美しさを何倍も長持ちさせることが可能です。
作品を完成させた後、そしてお客様や友人に渡す際に伝えるべきアフターケアの知識をまとめました。
UVカットコーティング剤で仕上げる
ドライフラワーが退色する最大の原因は「紫外線(UV)」です。太陽光に含まれる紫外線によって、植物の色素が破壊されていきます。
作品が完成したら、仕上げとして表面に「UVカット効果のあるトップコート」やコーティング用のレジン液を塗って硬化させます。このひと手間で、日光による色の抜け具合が劇的に改善されます。
最近では、ネットショップや大手のクラフトショップでUVカット成分配合のレジン塗料が手に入りますので、作品の美しさにこだわるなら必ず導入してください。
保管環境とディスプレイの絶対ルール
作品を飾る場所、保管する場所には明確なNGが存在します。以下の条件を避けて設置するようにしてください。
まず、直射日光が当たる窓際や、強力な照明が常に当たる場所には絶対に置かないでください。どんなに強力なUVカット加工を施していても、強い光に晒され続ければ数ヶ月で色が抜けてしまいます。
また、高温多湿になる場所も避けます。レジン自体は黄変しにくい高品質なもの(Amazonや楽天などのネットショップ、ハンドメイド専門資材店で購入できるプロ向けのもの)を選び、直射日光の当たらない涼しい場所で鑑賞するのが理想的です。
やっしー流!私が実際にやっているドライフラワー封入の黄金手順
ここで、私やっしーが普段の作品制作で実践している、間違いのない黄金フローをご紹介します。実際の作業のイメージを掴む参考にしてください。
準備から完成まで、すべての工程において一切の妥協をしないことが、クオリティの高いハンドメイド作品を生み出す秘密です。
準備するアイテムと下準備
私が準備するのは、以下のアイテムです。
- シリカゲルで完全乾燥させたドライフラワー
- プレコーティング用のさらさら系(低粘度)レジン液
- 本仕込み用のぷっくり系(中粘度〜高粘度)レジン液
- コーティング用の筆(平筆)
- 精密ピンセット
- シリコンモールド
- エンボスヒーター(気泡消し用)
- UV-LED照射ライト
作業を始める前に、部屋の湿度をチェックします。雨の日など湿度が70%を超える日は、ドライフラワーが空中の水分を吸ってしまうため、レジン作業自体を行わないのが私の鉄則です。
実際の作業の流れ
まず、シリコンシートの上でドライフラワー全体に低粘度レジン液を筆で丁寧に塗り込みます。裏も表も隙間なく塗り、エンボスヒーターの温風を遠くから軽く当てて気泡を飛ばします。そのまま1分置き、しっかり奥まで浸透させてからライトで両面を完全硬化させます。
次に、モールドの底に中粘度レジン液を薄く引き、一度ライトで固めて第一層を作ります。
第一層の上にほんの少しレジン液を落とし、コーティング済みの花を乗せます。ピンセットで位置を調整したら、ライトで5秒ほどスポット照射して位置を完全に固定(仮硬化)します。
最後に、モールドのフチまでレジン液を注ぎます。気泡が残っていないか拡大鏡を使って最終確認し、見つけたら爪楊枝ですくい取ります。問題がなければライトで規定時間しっかりと照射し、熱が冷めるのを待ってから型から取り出します。
仕上げに、作品全体へUVカット効果のあるトップコートレジンを塗り、最後の本照射を行います。この手順で作った作品は、気泡ゼロで発色も美しく、長期間綺麗な状態を保ってくれます。
初心者がやってしまいがちなNG行動まとめ
ここまで解説した内容を踏まえ、やってしまいがちなNG行動をリスト形式でまとめました。作業前に必ずセルフチェックを行ってください。
ひとつでも該当していると、仕上がりに悪影響を及ぼします。すべてクリアしているか確認しながら作業を進めましょう。
- 生花や、半乾きのドライフラワーを使っている
- プリザーブドフラワーをオイル抜きせずにそのまま封入している
- プレコーティング(事前塗り)を面倒くさがって飛ばしている
- 花を置いたあと、仮留め(仮硬化)をせずに一気にレジン液を注いでいる
- 気泡が出ているのに確認せず、そのままライトで固めている
- レジン液の熱が高くなりすぎる環境で一気に急速硬化させている
- 湿度の高い雨の日に部屋の除湿をせず作業している
これらのNG行動を排除するだけで、あなたの作るドライフラワーレジン作品のクオリティは、お店で売られているプロの作品と同等レベルまで跳ね上がります。
正しい知識と丁寧な下処理で憧れのボタニカルレジンを作ろう
今回は、レジンにドライフラワーを封入するときの注意点と、失敗を防ぐための完璧な手順について詳しく解説しました。
ドライフラワーの封入は、一見すると難しそうに思えるかもしれません。しかし、失敗する原因は「水分・油分」「空気(気泡)」「硬化熱」「浮力」の4点に集約されています。
しっかりと乾燥した素材を選び、プレコーティングで空気を追い出し、層分けして丁寧に固めていく。この基本のルールさえ守れば、誰でも透き通るような美しさと華やかさを兼ね備えた、理想のレジン作品を作ることができます。
お気に入りの花を透明なレジンの中に永遠に閉じ込める作業は、完成したときの感動もひとしおです。ぜひ今回の注意点を参考にして、素敵でハイクオリティなボタニカルレジン作りを楽しんでください。
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ではでは、また次の記事でお会いしましょう!クラフターズのやっしーでした!

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