プリザーブドフラワー花材の種類と選び方!アレンジの完成度を高める素材選びの基本
こんにちは、クラフターズのやっしーです!(・∀・)
花屋さんの店頭やネットショップで見かける鮮やかで美しいプリザーブドフラワー。生花のような瑞々しい質感のまま長期間楽しめるため、ハンドメイドのインテリア雑貨やギフトとして絶大な人気を誇ります。私もフラワーアレンジメントが大好きで、これまで無数のプリザーブドフラワーに触れ、自分の部屋に飾ったり友人へプレゼントしたりしてきました。
しかし、これからプリザーブドフラワーアレンジを始めようと考えている初心者の方が最初に突き当たるのが、「どの花材をどう選べば良いのかわからない」という壁です。ショップには膨大な種類の花や葉、木の実が並んでおり、適当に好きな花だけを買い集めても、いざ作品を作ろうとするとまとまりのない仕上がりになってしまいます。
プリザーブdフラワーアレンジを成功させる鍵は、作ろうとするデザインに合わせた正しい花材選びにあります。花材の役割や特徴、色の組み合わせ、品質の見極め方を理解すれば、初心者であってもプロのようなクオリティの高い作品を確実に作ることができます。
今回は、プリザーブドフラワーに使う花材の種類と特徴、そして失敗しない選び方の絶対法則を徹底的に解説します。私自身の制作経験に基づいた具体的なアドバイスも満載でお届けしますので、ぜひ素材選びの参考にしてください。
プリザーブドフラワーアレンジで失敗しないための花材選びの鉄則
プリザーブドフラワーアレンジを美しい完成度へ導くためには、花を購入する前に頭に入れておくべき明確なルールが存在します。デザインの骨組みとなる考え方を知らずに花材を選んでしまうと、無駄な出費が増えるだけでなく、制作の段階で必ず行き詰まります。
まずは、プリザーブドフラワーという素材の本質と、アレンジ全体を構成する花材の役割分担について正しく理解しましょう。
プリザーブドフラワーの特徴と他素材との根本的な違い
プリザーブドフラワーとは、生花が最も美しく咲いている時期に特殊な薬品を吸わせ、水分と色を置き換えた加工花です。乾燥させて作るドライフラワーと異なり、柔軟性があり生花そっくりのしなやかな質感を保持しています。また、人工物のアーティフィシャルフラワー(高級造花)とも異なり、本物の花ならではの繊細な表情を持っています。
保存期間は環境によりますが、湿気と直射日光を避ければ数年間は美しい状態を保ちます。最大の特徴は、生花には存在しない青や紫、パステルカラーなど、多彩な着色が施されている点です。
この「本物の質感がありながら自由なカラーリングを楽しめる」という強みを最大限に活かせるかどうかが、花材選びの第一歩となります。
初心者が陥りがちな花材選びの3大ミス
ハンドメイド初心者がプリザーブdフラワーの花材を選ぶ際、よくやってしまう間違いが3つあります。
1つ目は、「主役級の大輪の花ばかりを買ってしまうこと」です。華やかな大きなバラやカーネーションばかりを集めても、花どうしがぶつかり合って隙間ができ、不自然なギシギシとした仕上がりになります。
2つ目は、「花材の役割(高さ・広がり・隙間埋め)を考えていないこと」です。アレンジメントには立体感が必要であり、平面的な花だけを集めても立体的な作品は作れません。
3つ目は、「質感や加工の異なる素材を無計画に混ぜすぎること」です。プリザーブドフラワーの中に粗悪なドライフラワーや安っぽい造花を無秩序に混ぜると、プリザーブドフラワー特有の上品な瑞々しさが損なわれます。
これらのミスを防ぐために、花材を購入する際は必ず役割ごとに分類して選ぶ必要があります。
アレンジのクオリティを左右する主役・脇役・空間埋めの概念
アレンジメントを構成する花材は、大きく分けて以下の3つの役割に分類されます。
・主役(メイン):作品の顔となる大きめの花。作品のテーマや視線を集めるポイント(フォーカルポイント)になります。
・脇役(サブ・アクセント):主役を引き立て、動きや表情を与える小花や形の異なる花。
・空間埋め(ベース・クッション):全体の隙間を埋め、土台となる給水フォームやワイヤーを隠す花やグリーン。
アレンジを作る際は、この3要素を「1:2:3」程度のバランスで準備するのが黄金比率です。主役だけで固めず、脇役と空間埋めの花材をしっかり買い揃えることが、プロっぽい仕上がりを実現する最大の秘訣です。
アレンジの印象を決める「主役(メイン)の花材」の種類と特徴
作品の「顔」となるメインの花材は、アレンジ全体のテーマや世界観を決定づける最も重要な要素です。主役となる花材には存在感とボリュームが求められます。
代表的な主役花材の特徴と、選ぶ際のポイントを解説します。
バラ(ローズ):圧倒的な人気を誇る万能メイン花材
プリザーブドフラワーの代名詞とも言えるのがバラです。華やかさと気品があり、どんなデザインにもマッチするため、最初に入手すべき必須の花材です。
バラを選ぶ際に注目すべきは「サイズ」です。極小の「マイクロローズ」(直径1〜1.5cm程度)、標準的な「メディアムローズ」(直径2〜3cm程度)、存在感抜群の「グランローズ」(直径4〜6cm以上)など、明確なサイズ規格が存在します。作品の器の大きさに合わせてサイズを選んでください。
また、プリザーブドフラワーのバラは開花していない「蕾に近い状態」で販売されていることが多いです。専用のテクニックで花びらを優しく広げる「開花処理」を行うことで、より華やかで大きな輪郭を作ることができます。開花に耐えられるしっかりした花弁を持つ高品質なブランド(フロールエバーや大地農園など)のバラを選ぶのが確実です。
カーネーション:ボリュームと優しいフリル感が魅力
母の日のギフトとしてはもちろん、普段のアレンジでも大活躍するのがカーネーションです。無数のフリル状の花弁が重なり合っているため、一輪置くだけで高いボリューム感と柔らかな印象を与えることができます。
バラに比べて花弁が丈夫で崩れにくいため、ワイヤリングや配置の作業で失敗しにくいという初心者にとって嬉しいメリットがあります。丸みのあるフォルムは、優しい雰囲気やポップな作品を作りたい時に最適です。
ジニア・ガーベラ:個性的で平面的な輪郭を活かす花材
人とは違うおしゃれなデザインを目指すなら、ジニア(百日草)やガーベラがおすすめです。
ジニアはくっきりと開いた見た目が可愛らしく、ナチュラル系や和風のアレンジメントに絶妙にマッチします。ガーベラはぱっと開いた大輪の輪郭が非常に華やかで、近代的なモダンデザインにぴったりです。
ただし、これらの花は花首(茎と花の接合部)が非常に繊細で折れやすいという弱点があります。取り扱う際は優しく扱い、ステム(軸)部分を補強するワイヤリング作業を丁寧に行う必要があります。
アジサイ(大輪系):ふんわり感を出す主役級の使い方
アジサイは後述する「空間埋め」として使われることが一般的ですが、大輪でグラデーションカラーの入ったアジサイは、アレンジの主役としても機能します。
特にアナベルなどの大ぶりな品種や、2色以上に染め分けられたマルチカラーのアジサイは、器の中心にドンと配置するだけで圧倒的な存在感を放ちます。花びらの重なりが生み出す繊細な影と色彩の美しさは、アジサイだからこそ表現できる魅力です。
作品に表情と立体感を出す「脇役(サブ・アクセント)の花材」の種類と特徴
主役の花が決まったら、次はそれらを引き立てる脇役の花材を選びます。主役と同じ大きさの花ばかりを並べるとメリハリがなくなりますが、サイズの異なる脇役を散りばめることで、作品に一気に動きと奥行きが生まれます。
カスミソウ・千日紅:可憐な小花で可憐さと動きをプラス
脇役として最も使い勝手が良いのが、カスミソウと千日紅(センニチコウ)です。
プリザーブドフラワーのカスミソウは、白だけでなくピンク、ゴールド、シルバー、ラメ入りなどカラーバリエーションが非常に豊富です。主役のバラの隙間からチラチラと覗かせるだけで、空間に光が差し込んだような華やかさを演出できます。
千日紅は丸くコロコロとした形状が愛らしく、作品に可愛らしさとリズム感を与えてくれます。平坦になりがちなアレンジの表面に飛び出させるように配置すると、立体感が強調されます。
アジサイ(小分け系):クッション材としての絶大な効果
プリザーブドフラワーアレンジメントにおいて、アジサイは「絶対に欠かせない万能素材」です。作品を作る際は、必ず1つ以上のアジサイを買い揃えてください。
小分けにしたアジサイを給水フォームの表面に敷き詰めることで、土台を隠すベース材(クッション材)として機能します。アジサイの上に他の花を乗せるように配置すると、花同士が直接ぶつかって痛むのを防ぎ、ふんわりとした柔らかい空気感を演出できます。
アジサイには花弁が小さく固めの「ソフトピラミッドアジサイ」や、花弁が大きく柔らかな「ヘッドアジサイ」などがあります。初めは扱いやすく崩れにくいソフトピラミッドアジサイを選ぶのが最も安全です。
ライスフラワー・スターチス:独特の質感と粒感を活かす
作品のクオリティをワンランク上げるためには、異素材の質感を持つ小花を取り入れるのが効果的です。
ライスフラワーはその名の通り、お米の粒のような小さな蕾が集まった花材です。ツブツブとした独特のテクスチャーが加わることで、デザインに深みが生まれます。
スターチスはカサカサとした独特の乾燥感があり、色の退色が非常に少ないのが特徴です。ビビッドな差し色として数粒配置するだけで、全体の色調を引き締めるアクセントになります。
ペッパーベリー・木の実類:ナチュラル感と季節感を演出
植物の花だけでなく、果実や木の実を取り入れるとアレンジの表情が劇的に豊かになります。
ペッパーベリー(ピンクペッパーなどの実)は、小さな丸い実が房状になっており、しだれるようなラインを作るのに適しています。ピンクやグリーン、ホワイトなどのカラーがあり、ナチュラルテイストの作品には欠かせません。
また、松かさ(松ぼっくり)やスターアナイス(八角)、コットンパール風の木の実などを加えることで、秋・冬の季節感を強力に演出できます。木の実類はプリザーブド加工されたものやドライ素材が混在しますが、どちらもプリザーブドフラワーとの相性が抜群です。
シルエットを整え完成度を格段に上げる「グリーン(葉物)と枝もの」
お花だけを敷き詰めたアレンジは、どうしても整いすぎて人工的な印象になりがちです。そこに本物の植物らしい「自然な生き生きとした表情」を与えるのが、グリーン(葉物)や枝ものの役割です。
緑を効果的に使うことで、主役の花の色がより鮮やかに引き立ちます。
ユーカリ:葉の形状ごとの印象の違いと使い分け
プリザーブドグリーンの中で最も人気が高いのがユーカリです。爽やかな香りと美しいくすみカラーが特徴で、現代的でおしゃれなインテリアにベストマッチします。
ユーカリには丸い葉が連なる「グニーユーカリ」や、細長い葉がスマートな「エキゾチカユーカリ」など複数の種類が存在します。
かわいらしく柔らかな雰囲気にしたい場合は丸葉のユーカリを使い、シャープで大人っぽいデザインを目指すなら細葉のユーカリを選ぶと、意図通りの世界観を表現できます。
ラスカス・アイビー:流れと動き(ライン)を作るテクニック
アレンジメントの枠組みを超えて、外側へと伸びるような「動き」を作りたい時は、ラスカスやアイビーを使用します。
ラスカスは葉が茎にぴったりとついており、直線的または美しい曲線を描くラインを作るのに最適です。アレンジの背面や両端に流れるように配置することで、作品全体を大きくゆったりと見せる効果があります。
アイビーは独特のツタの形状をしており、器から垂れ下がるような動きを表現する際に重宝します。高さを出したいキャンドルアレンジやハーフドームスタイルのデザインに欠かせない葉物です。
アジアンタム・プレセア:繊細な質感とボリューム調整
薄く透き通るような繊細な葉を持つアジアンタムは、作品に圧倒的な透明感と軽やかさをもたらします。重厚感のあるバラの周囲にあしらうことで、花重さを和らげるエアリーな効果を発揮します。
プレセアやサラシ葉などの加工グリーンは、葉脈だけを残した透け感のある見た目が特徴です。光を透過するため、ガラス容器を使ったアレンジやハーバリウム、フレームアレンジなどで非常に映える素材です。
枝もの(ツル系・シャビー系):立体感とダイナミックな骨組み
リース作品や大型のアレンジにチャレンジするなら、枝ものを土台やフレームとして活用します。
ウンリュウヤナギなどのうねりのある枝や、三つ編み状に組み上げられたツル素材は、それ自体がアートのような存在感を持ちます。枝に沿わせてプリザーブドフラワーを配置していくことで、平坦な卓上アレンジとは一線を画す、立体でダイナミックな作品を作り上げることができます。
初心者が迷いやすい「色合わせ」と「グラデーション」の構想術
プリザーブドフラワーの最大の魅力は、染色によって生み出された豊富なカラーバリエーションです。しかし、選択肢が多すぎるがゆえに、「どの色とどの色を組み合わせればいいのかわからない」と悩む方が非常に多く存在します。
色選びで失敗しないための明確なルールと配色テクニックを提示します。
| 配色パターン | 構成方法 | 得られる効果・印象 |
| :— | :— | :— |
| ワントーン(同系色) | 同一色相で濃淡を変える(例:濃いピンク+パステルピンク+白) | 失敗が絶対になく、上品でまとまりのある仕上がり |
| 類似色構成 | 色相環で隣り合う色を使う(例:イエロー+オレンジ+グリーン) | 賑やかでありながら統一感があり、ナチュラル |
| 補色(対比色)アクセント | 反対色を差し色にする(例:パープルメイン+イエローアクセント) | メリハリが強く、目を引くモダンで華やかな印象 |
### 同系色でまとめる「ワントーン構成」が失敗ゼロの絶対法則
カラーコーディネートに自信がない初心者の方は、迷わず「同系色のワントーン構成」を選択してください。これが最も安全で、誰が作っても美しく見える絶対法則です。
例えば「ピンク系」で作品を作る場合、メインのバラに「濃いローズピンク」、サブの花に「淡いベビーピンク」、空間埋めのアジサイに「ホワイト」を配置します。
このように「メインの色・淡い色・無彩色(白やアイボリー)」の3段階で構成すると、色が喧嘩することなく、プロが仕立てたような洗練されたグラデーションが完成します。
### 補色やアクセントカラーを効かせる「70:20:10の法則」
少し上級者向けのおしゃれな配色に挑戦したい場合は、インテリアやデザインの世界で使われる「70:20:10の比率」を意識します。
・ベースカラー(全体の70%):アジサイやグリーンなどの土台となる色
・メインカラー(全体の20%):主役となるバラなどのテーマ色
・アクセントカラー(全体の10%):補色や輝きのある差し色
例えば、全体の70%を明るいグリーンとホワイトで爽やかに固め、20%にイエローのバラを配し、残りの10%に鮮やかなブルーの小花をポツンと挿します。この黄金比率を守ることで、ごちゃごチャした印象を与えずに、ハッと目を引くハイセンスな作品に仕上がります。
### 季節感を演出するカラーパレットの選び方
作品を飾る季節やイベントに合わせた色選びを行うと、ハンドメイドの満足度が格段に高まります。私が作品を作る際に意識している季節のカラーパレットを紹介します。
・春(Spring):ピンク、パステルイエロー、ライトグリーン。桜や新緑を連想させる柔らかく温かみのある配色。
・夏(Summer):スカイブルー、ホワイト、エメラルドグリーン。涼しげで清涼感のあるコントラストの強い配色。
・秋(Autumn):ワインレッド、マスタードイエロー、テラコッタ(ブラウン系)。深みのある暖色系と木の実の組み合わせ。
| 冬(Winter):ホワイト、シルバー、ゴールド、ディープグリーン。雪やクリスマスを想起させる重厚で華やかな配色。
花材を購入する際に失敗しないためのチェックポイントと入手ルート
花材の種類や色が決まったら、いよいよ資材の購入です。プリザーブドフラワーは非常に繊細な素材であるため、購入時の状態チェックを怠ると、届いた時点で花が破損していたり使い物にならなかったりするトラブルが発生します。
後悔しないための賢い買い方と品質の見極め方を解説します。
ネットショップと実店舗(資材店)の使い分け戦略
花材を入手する方法には、資材専門のネットショップを利用する方法と、大手の花資材店やクラフトショップの実店舗へ足を運ぶ方法の2つがあります。
ネットショップ(Amazonや楽天などの大手ECサイト、専門の資材通販サイトなど)は、品揃えが圧倒的であり、定価よりも安く購入できるケースが多いのが魅力です。まとめ買いや近くに店舗がない場合に重宝します。
一方、実店舗の最大の強みは「実物の色味とサイズを自分の目で確認できること」です。プリザーブドフラワーはロットによって染め上がりの色が微妙に異なり、写真と実物で印象が違うことが多々あります。
私のおすすめの購入戦略は、「メインのバラや微妙なニュアンスカラーの花は実店舗で自分の目で見て買い、アジサイやグリーンなどの汎用的なベース素材はネットショップで安くまとめ買いする」という使い分けです。これにより、失敗を防ぎつつコストを最適化できます。
状態の良い花材を見極める3つの判断基準
実店舗で選ぶ際、またはネットショップから届いた際に必ず確認すべき品質のチェックポイントが3つ存在します。
1つ目は「花弁の裂け・切れがないか」です。プリザーブドフラワーの花びらはとても薄く、乾燥や摩擦によってフチが破れてしまうことがあります。特にバラの花弁の外側をよく観察してください。
2つ目は「色移り(液もれ)していないか」です。湿度の高い環境に放置されたプリザーブドフラワーは、着色液が染み出して隣の花や箱に色移りしていることがあります。他の花に色がついていないか確認しましょう。
3つ目は「花弁の透け(透明化)がないか」です。湿気を吸うと花びらが半透明になり、中のワイヤーや構造が透けて見えてしまいます。しっかりとした厚みと発色を保っている個体を選んでください。
アソートパック(少量セット)を活用するメリット
初心者が個人でアレンジメントを作る場合、箱単位(1箱に6〜12輪入っているもの)で花材を購入すると、余剰が出てしまい費用もかさみます。
そこでおすすめなのが、数種類の花やグリーンが少量ずつバランスよく入った「アソートパック」や「お試し花材セット」です。大手ハンドメイド販売サイト(minneやCreemaなど)や資材ショップでは、作家さんが使いやすいように小分けにした資材が多数販売されています。
アソートパックを利用すれば、少量多品種の花材を低予算で揃えることができ、色の統一感もあらかじめ計算されているため、初心者でも無駄なく美しい作品を作り上げることができます。
実際にアレンジを作る際の私流ワークフローと仕上げのコツ
お気に入りの花材が揃ったら、いよいよ制作に入ります。ここで、私が実際にプリザーブドフラワーアレンジメントを仕立てる際の、失敗を防ぐための完璧な手順と作業のコツを伝授します。
作業手順の鉄則:花材を配置する正しい順番
アレンジメントを作る際、手当たり次第に花を刺していくのは絶対にやめてください。崩れにくくバランスの良い配置を作るための厳格な順番が存在します。
1. 土台(給水フォーム)のセットと下準備:器にフォームをセットし、表面をアジサイで覆う(ワイヤリングしたアジサイを刺して土台を隠す)。
2. 主役(メイン)の花の配置:作品の顔となる一番大きなバラなどを、最も目立つ位置(フォーカルポイント)にしっかり挿す。
3. グリーン(葉物)による枠組み作り:作品の外郭となるラインをユーカリなどで作り、全体のサイズ感と高さを決定する。
4. 脇役(サブ)の花材の挿入:主役の周囲に千日紅やカスミソウなどの小花を配置し、色と質感のバランスを整える。
5. 最終調整と隙間埋め:少し離れた場所から全体を360度観察し、フォームが見えている場所や寂しい部分に小さなアジサイや木の実を足して完成させる。
この「土台(アジサイ)→主役→グリーン→脇役→仕上げ」という順番を徹底するだけで、途中で配置に迷うことがなくなり、まとまりのある美しいフォルムが確実に完成します。
ワイヤリングとテーピングの重要性
プリザーブドフラワーは生花のように長い茎がついていない状態で販売されていることがほとんどです。そのため、花首の直下に裸ワイヤー(裸地塗りの針金)を通し、ステム(茎)を人工的に作る「ワイヤリング」という作業が必須となります。
バラなら花首の根元(子房部分)に十字にワイヤーを刺し通す「ピアシング法」、アジサイなどの房状の花なら根元を束ねて巻き付ける「ツイストメソッド」などを使い分けます。
ワイヤリングを行った後は、必ずフローラルテープ(粘着性のあるテープ)を引っ張りながら巻き付ける「テーピング」を行ってください。テーピングを怠ると、挿し込んだワイヤーがグラグラと動いて花が抜け落ちたり、メカニカル(構造部分)が見えて作品の美観を損ねたりします。丁寧な下準備こそが、作品の耐久性を決めるのです。
長持ちさせるための設置場所と保管の注意点
せっかく美しい花材を選んで作り上げた作品ですから、少しでも長く綺麗な状態で保ちたいものです。プリザーブドフラワーの劣化を早める最大の敵は「湿気」「直射日光」「ホコリ」の3つです。
湿度が高い場所(洗面所やキッチン付近)に飾ると、花弁から着色液が染み出したり、カビが発生する原因になります。湿度は50%以下を保てる部屋が理想的です。
また、強い紫外線や直射日光が当たる場所に置くと、わずか数ヶ月で退色し、枯れたような色合いになってしまいます。必ず日の当たらない室内の中央や棚の中に飾ってください。
ケースに入れない剥き出しの状態で飾る場合は、定期的にドライヤーの冷風(弱風)を遠くから当ててホコリを吹き飛ばすか、柔らかいチークブラシ等で優しくお手入れをすると、年単位で鮮やかな美しさを維持できます。
自分好みの花材を選んで美しいプリザーブドフラワーアレンジを楽しもう
プリザーブドフラワーアレンジメントの成否は、作業を始める前の「花材選び」の段階で8割が決まると言っても過言ではありません。
主役となる華やかなバラやカーネーション、全体に動きを与える魅力的な小花やグリーン、そして土台を優しく支えるアジサイ。それぞれの素材が持つ明確な役割を理解し、お互いを引き立て合う配色で揃えることができれば、誰でも感動するほど美しい作品を作ることができます。
最初は難しく考えすぎず、自分の好きな色の組み合わせや、使い勝手の良い小分けのアソートパックから手にとってみてください。実際に素材に触れ、自分の手で一つひとつ組み上げていく時間は、ハンドメイドならではの至福のひとときです。
今回ご紹介した花材の種類と選び方の基準をガイドブックにして、あなただけの特別なプリザーブドフラワー作品作りをぜひ心から楽しんでくださいね!
記事をSNSやラインで友達に紹介していただければ、とても嬉しくはげみになります!
ではでは、また次の記事でお会いしましょう!クラフターズのやっしーでした!

■気になることや調べたいことがあればキーワードで検索できます。
例えばレジンについての記事を探したければ「レジン」、道具についてなら「ニッパー」「ヤットコ」というふうに探してみてくださいね。

