マクラメ編みで横巻き結びのラインを水平に揃える極意!芯紐のテンションと編み紐の引き締め角度を徹底解説
こんにちは、クラフターズのやっしーです!(・∀・)
マクラメ編みの作品を作っていて、タペストリーの切り替えやコースターの端などに出てくる「横巻き結び(水平ダブルハーフヒッチ)」。ピシッと一直線に水平なバーが通ると、作品全体の完成度が何倍にも跳ね上がって、市販品のような美しい仕上がりになりますよね。
でも、実際に編んでみると「どうしても右下がりに歪んでしまう」「ラインがガタガタと波打って直線にならない」「結び目の大きさがバラバラで揃わない」という壁にぶつかる方がとても多い結び方でもあります。平結びなどは比較的早くマスターできても、巻き結びの直線出しで挫折しそうになる初心者さんは本当にたくさんいます。
実は、横巻き結びが真っ直ぐな水平にならない理由は、手先の器用さやセンスの問題ではありません。理由は極めて明確で、「芯紐(しんひも)を引っ張るテンション(張力)」と「編み紐を引き締める角度」の2点がコントロールできていないことだけにあります。
今回は、なぜ巻き結びが曲がってしまうのかという構造の仕組みから、水平ラインを完璧にキープするための手の使い方、紐の引き締め角度、テンションのかけ方まで、専門的な視点から徹底的に掘り下げてお伝えします!
横巻き結びの構造と役割分担を正しく理解する
横巻き結びを攻略するための第一歩は、使っている2本の紐がそれぞれ「何をしているのか」という役割を頭の中で完全に切り分けることです。ここが曖昧なままだと、どちらの手でどの紐をどう引けばよいのかが分からなくなってしまいます。
芯紐は「線路」、編み紐は「巻きつく車輪」
巻き結びは、土台となる「芯紐」に対して、上から垂れ下がっている「編み紐」を2回巻きつけることで1つの結び目(ノット)を作ります。このとき、芯紐は作品の中に真っ直ぐ敷かれた「鉄道のレール(線路)」そのものです。
編み紐はそのレールの上を走る車輪のような存在です。線路がグラグラと波打っていたり、斜めに傾いていたりすれば、その上を走る車輪(結び目)も当然ガタガタになります。逆に、線路が水平にピンと張られて不動の状態であれば、結び目はその線路に沿って綺麗に並ぶしかありません。
多くの初心者さんが「結び目の形」ばかりに気を取られて編み紐を熱心に操作してしまいますが、主導権を握っているのは9割方「芯紐」です。ラインの方向を決めるのは芯紐であり、編み紐は単にそこに巻きついているだけという構造をしっかり意識してください。
1つの結び目は「2回の巻き」で成立している
横巻き結びは、編み紐を芯紐に1回巻きつけただけでは完成しません。必ず「同じ編み紐を同じ方向へ2回」巻きつけて初めて1つの結び目になります。この「1回目」と「2回目」には、それぞれ全く異なる役割があります。
- 1回目の巻き:結び目の横位置(隣の結び目との距離)を決め、芯紐を包み込む土台を作る
- 2回目の巻き:1回目の結び目を上から固定し、回転や緩みを防ぐロックをかける
この2つの動作でかける力加減や角度がズレると、結び目がねじれたり、表裏がひっくり返ったりしてラインの厚みが均一にならなくなります。それぞれの巻きが持つ役割を意識しながら作業することが上達の鍵です。
芯紐の引っ張りテンション:水平ラインを作る土台の鉄則
横ラインがどうしても波打ったり下がったりする最大の原因は、芯紐のテンションの緩みとブレです。芯紐をどのように保持し、どの程度の力で引くべきかを具体的に解説します。
芯紐は「ピンと張ったギターの弦」のように保つ
芯紐を持つ手は、編み終わるまで絶対に力を抜いてはいけません。芯紐にわずかでもたるみがあると、編み紐をキュッと引いた瞬間に芯紐が編み紐の引っ張りに負けて曲がり、結び目の位置が奥や手前、あるいは上下にズレてしまいます。
芯紐を張る強さの目安は、「指で軽く弾いたらピンと跳ね返ってくるギターの弦」や「糸電話のピンと張ったタコ糸」のような状態です。編み紐をどんなに引き締めても芯紐が一切たわまない強さを保ち続けます。
ただし、作品自体が引っ張られて台から浮き上がってしまうほど怪力で引く必要はありません。大切なのは「編み紐の引き締める力よりも、芯紐の張りのほうが常に強い」という力関係を100%崩さないことです。
手首ではなく「水平の基準線」を意識して固定する
芯紐を持っている手は、結び進めるにつれて無意識に下へ下へと下がっていきがちです。人間は腕を自然に下ろしている方が楽なため、右へ進むにつれて右手が自然に斜め下へ引っ張られ、結果として右下がりのラインが出来上がってしまいます。
これを防ぐためには、芯紐を引く角度を「真横(水平方向)」に完全固定する必要があります。編んでいる最中は、芯紐を持つ手の位置を空中で浮かせるのではなく、作業板やコルクボードに小指の付け根あたりを軽く当てて支点を作ると、高さが上下にブレなくなります。
芯紐の進行方向は、前の段やバーに対して完全に平行なライン上です。手の感覚だけに頼らず、作品の上部バーや作業ボードのグリッド線と芯紐が常に平行になっているかを、一目編むごとに目で確認してください。
編み紐の引き締め角度:結び目を正しい位置にロックする技法
芯紐をしっかりと水平にキープできたら、次はもうひとつの重要要素である「編み紐の引き締め角度」です。初心者が最も勘違いしやすいポイントがここに詰まっています。
編み紐を「真下(90度)」に引っ張ってはいけない理由
多くの方が、編み紐を芯紐に巻きつけたあと、そのまま紐が垂れ下がっている真下の方向へ強く引っ張って引き締めてしまいます。しかし、これは横巻き結びにおいて最も避けるべき引き方です。
真下に編み紐を強く引くと、結び目が芯紐の下側にぶら下がるような形になり、芯紐を水平ラインから下方向へ引きずり下ろす強い下向きの力がかかります。これによって、どんなに芯紐を張っていてもライン全体がV字型に垂れ下がってしまうのです。
編み紐を引くべき正しい角度は、「芯紐の進行方向と真逆、かつわずかに手前・上側」です。水平に張った芯紐に対して、結び目をすでに出来上がっている左隣の結び目に向かって『押し寄せる』ような角度で引き締めるのが正解です。
1回目と2回目の引き締め角度の微調整
先ほど触れた「2回の巻き」ですが、引き締める角度を微妙に変えることで、驚くほど整った結び目が作れます。
1回目の巻きでは、編み紐を左隣の結び目にピタッと密着させるように、左斜め上(左へ進む場合は右斜め上)へ向けて引き締めます。ここで隙間が空いていると、結び目と結び目の間に芯紐が露出してしまい、ラインがスカスカになってしまいます。
2回目の巻きでは、1回目で作った結び目の輪っかの中に編み紐を通した後、その結び目を真上からギュッと覆い被せるように引き締めます。角度は左斜め下(約45度)から徐々に下方向へ滑らせるように引き、最終的に結び目を芯紐にしっかりと密着させて固定します。
この「1回目は横に詰める」「2回目はその場でロックする」という2段階の角度意識を持つだけで、結び目の向きが綺麗に揃い、表面に美しい立体的な畝(うね)が現れます。
初心者が陥りやすい3大失敗パターンと具体的な改善策
横巻き結びでよくある失敗には、明確なパターンがあります。ご自身の作品の症状と照らし合わせて、原因を特定してみましょう。
失敗パターン1:ラインが右肩下がりに落ちていく
【症状】左から右へ編み進めるにつれて、水平であるはずのラインがどんどん右斜め下へ落ちていってしまう。
【原因】芯紐を持っている右手が、編み進めるにつれて無意識に下方向へ下がっていること、そして編み紐を引き締める際に下方向へ引っ張りすぎていることが複合して起きています。
【改善策】芯紐を持つ手の位置を、編み始める前に決めた「水平ラインの延長線上」から絶対に動かさないように意識します。作業ボードのマス目を基準にして、「芯紐はこのマス目のライン上を真っ直ぐ通す」と決めて、手が下がったら作業を一旦止めて高さを戻す癖をつけてください。
失敗パターン2:結び目の大きさが不揃いで凸凹する
【症状】ライン自体はある程度水平なのに、結び目が大きかったり小さかったりして、表面がボコボコと波打って見える。
【原因】結び目を引き締める時の「力の強さ」が紐ごとにバラバラなのが原因です。また、芯紐の張りが一目ごとに緩んだり強くなったりしている場合にも発生します。
【改善策】編み紐を力任せに引くのをやめましょう。マクラメは力比べではありません。編み紐は「芯紐の太さにフィットするまで優しく引き寄せる」感覚で十分です。毎回同じ力加減で、結び目がキュッと芯紐に収まった瞬間に引くのを止める一定のリズムを身につけてください。
失敗パターン3:編み地が手前や奥に反り返って丸まる
【症状】横巻き結びを編み終わった後、作品を机に置くと平らにならず、お皿のように丸まって反り返ってしまう。
【原因】編み紐の引き締めが強すぎて、編み地の幅が本来必要な寸法よりも極端に縮んでしまっています。隣の結び目との間に適度なゆとりがなく、結び目同士が押し合って逃げ場がなくなり、上下に反り返るしかなくなっている状態です。
【改善策】編み紐を詰める際、前の結び目を無理やり押しつぶすほど強く寄せないようにします。「触れ合う程度にぴったり寄り添わせる」力加減を意識してください。引き締めの強さを2割ほど緩めるだけで、驚くほど平らで落ち着いた編み地に仕上がります。
私ならこうする!美しい水平ラインを量産する実践ルーティン
私が実際にマクラメ作品を作る際に実践している、絶対に失敗しないための具体的な工夫と小技をご紹介します。フリーハンドで感覚だけに頼るのは、慣れた人でもブレが生じるためおすすめしません。
マクラメボードと固定ピンをフル活用する
空中で作品を吊るしたまま横巻き結びを水平に編むのは、難易度が非常に高い作業です。私なら、必ずグリッド(マス目)が入ったマクラメボードやコルクボードに作品を平置きして作業します。
具体的には、編み始めの根元部分をTピン(マクラメピン)でしっかりと固定します。さらに、芯紐を通したい水平ラインのマス目上に、目印となるピンを数本刺しておきます。芯紐をそのピンに沿わせるようにピンと張るだけで、芯紐が上下にブレる余地が物理的になくなります。
芯紐の端をクリップでボードの端に仮留めしてテンションをかけた状態にしておけば、両手を編み紐の繊細なコントロールだけに集中できるため、仕上がりのクオリティが劇的に向上します。
マスキングテープで「物理的な水平ガイド」を貼る
タペストリーなどでどうしても吊るした状態で編まなければならない場合は、マスキングテープを活用するのが私のお気に入りの裏技です。
木製バーや前の模様からの距離を定規で測り、巻き結びを通したい高さの真下または真上に、マスキングテープをピッと一直線に水平に貼り付けます。このテープの端がそのまま定規代わりのガイドラインになります。
芯紐を常にマスキングテープの縁に触れるようにキープしながら編み進めるだけで、視覚的な迷いが一切消えます。編み終わった後にテープを剥がせば、寸分の狂いもない見事な水平ラインが残ります。
編んでいる最中の「手のフォーム」を固定する
編み作業中の姿勢も重要な要素です。脇が開いて肘が浮いていると、手先にかかる力が一目ごとに変わってしまいます。
両肘を軽く机の上に置き、手首を安定させた状態で編むのがベストです。芯紐を持つ手は、親指と人差し指で紐をつまみ、中指から小指で紐を握り込んでテンションを維持します。編み紐を動かす手だけを軽やかに動かすフォームを維持すると、疲れにくく、力加減も均一になります。
コードの素材によるテンションと引き締め角度の違い
使用するマクラメコードの材質や撚り方によっても、適したテンションと引き締め角度の感覚は変化します。素材の特性を理解して微調整を行いましょう。
| コットン1本撚り(シングルストランド) | 柔らかく繊細、ほぐれやすい | 強く引っ張りすぎると伸びて細くなるため、中程度の張りを一定に保つ | 締めすぎると結び目が潰れるので、ふんわりと形を整えながら寄せる |
|---|---|---|---|
| コットン3本撚り(3本撚りロープ) | コシがあり丈夫、ラインが出やすい | しっかり強めに張っても伸びにくく、水平ラインを最も作りやすい | 溝に沿ってしっかり引き締め、隣の結び目と噛み合わせるようにロックする |
| ワックスコード(ポリエステル等) | 滑りにくく固定力が高い、細い | ピンと強めに張る。少しの緩みでも結び目が浮いて目立つ | ワックスの摩擦があるため、一目ずつ狙った位置へ確実にスライドさせて締める |
特に初心者の練習には、「コットン3本撚りコード(太さ3mm〜4mm程度)」が最もおすすめです。適度な硬さと反発力があるため、芯紐の張りと編み紐の締まり具合が指先にダイレクトに伝わり、正しい力加減を体感で覚えやすいためです。
途中で曲がりに気づいたときの修正テクニック
編み進めている途中で「あ、少し右に下がってきたかも」と気づいたとき、そのまま無理やり芯紐をグッと上へ持ち上げて水平に戻そうとしてはいけません。途中で急に角度を変えると、ラインがカクッと折れ曲がって余計に不自然になってしまいます。
もし数目編んだ段階でズレに気づいたら、面倒に思えてもその数目を解いて編み直すのが、結果として最も早く美しく仕上げる方法です。
巻き結びを解くときは、編み紐を力任せに引っ張ってはいけません。目打ちやつまようじの先を使って、2回目の巻きの輪っかを下から優しく持ち上げ、芯紐から輪を広げるようにして緩めると、コードの繊維を痛めずに綺麗に解くことができます。
解いた後は、芯紐を手で優しく撫でてまっすぐに整えてから、改めて水平の角度を確認して編み直してください。
まとめ:芯紐を信じて編み紐を優しく寄り添わせよう
マクラメ編みにおける横巻き結びの水平ラインは、作品の顔とも言える重要なディテールです。一見すると難しそうに見えますが、押さえるべきポイントはとてもシンプルです。
- 芯紐は進行方向(真横)へ向けて、ギターの弦のようにピンと張り続けること
- 編み紐は真下に引かず、隣の結び目へ向けて斜めに優しく引き寄せること
- 1回目の巻きで横の位置を決め、2回目の巻きでしっかりロックすること
- マスキングテープやピンなどの道具を積極的に使って、物理的なガイドを作ること
この基本原則をしっかりと意識して手を動かせば、誰でも寸分の狂いもない、定規で引いたような美しい水平ラインを編むことができるようになります。
最初はマスキングテープやグリッドボードなどの道具にしっかり頼りながら、指先が力加減を覚えていく感覚を楽しんでみてください。ピシッと一直線に揃った美しいラインが完成したときの達成感は格別ですよ!ぜひ次の作品づくりで試してみてくださいね。
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ではでは、また次の記事でお会いしましょう!クラフターズのやっしーでした!

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