棒針編みの基本となる編み方と主な種類!表現が広がる基本組織の特徴とキレイに編むテクテクニック
こんにちは、クラフターズのやっしーです!(・∀・)
ふんわりとした温かみのある手編みのニット作品には、独特の魅力がありますよね。これから棒針編みを始めてみたいと思っている方のなかには、「いろいろな模様や編み方があって難しそう」「何から覚えればいいのかわからない」と不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
実は、棒針編みで使われるすべての編み地は、たった2つの基本的な編み方の組み合わせでできています。その2つとは「表目(おもてめ)」と「裏目(うらめ)」です。この2つの基本さえしっかりマスターしてしまえば、どんなに複雑に見える模様編みでも構造を理解して編めるようになります。
今回は、棒針編みの最基本となる2つの編み方と、そこから生み出される代表的な編み地の種類や特徴を分かりやすく解説します。初心者が最初につまずきやすいポイントやキレイに編むコツも詳しくまとめていますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね!
- 棒針編みのすべての基本!「表目」と「裏目」の構造と違い
- 表目(表編み)の基本構造と針の動かし方
- 裏目(裏編み)の基本構造と針の動かし方
- 初心者が迷いやすい表目と裏目の見分け方
- 表目と裏目の組み合わせで決まる!代表的な編み地の種類と特徴
- 1. ガーター編み(表裏とも表目で編む方法)
- 2. メリヤス編み(天竺編み)
- 3. ゴム編み(リブ編み)
- 4. 鹿の子編み(カノコ編み・モスステッチ)
- 応用を楽しもう!基本の組み合わせから生まれる模様編み
- ケーブル編み(交差編み・縄編み)
- 透かし編み(レース編み)
- 棒針編み初心者が直面しやすい疑問と失敗の解決策
- メリヤス編みの端が丸まってしまう理由と対策
- 編み目がきつくなる・不揃いになる原因と手の動かし方
- 編んでいる途中で目を落としてしまったときの対処法
- 私ならこう始める!棒針編み上達の練習ロードマップ
- ステップ1:ガーター編みのミニコースター
- ステップ2:鹿の子編みのハンドウォーマーやスヌード
- ステップ3:1目ゴム編みとメリヤス編みを組み合わせた帽子
- 棒針編みの基本編み方と種類まとめ
棒針編みのすべての基本!「表目」と「裏目」の構造と違い
棒針編みは、2本の針を使って糸の輪(ループ)を次々とくぐらせていく技法です。そのループのくぐらせ方によって「表目」と「裏目」の2種類に分かれます。まずはこの2つの編み方がどのような構造になっているのかを正しく理解しましょう。
表目(表編み)の基本構造と針の動かし方
表目(おもてめ)は、棒針編みの中で最も頻繁に使われる最も基本的な編み方です。編み地の表面に「V字」のような模様が規則正しく並ぶのが大きな特徴です。
表目を編むときは、編み糸を常に「針の向こう側(奥)」に置いておきます。左手の針にかかっている目に、右手の針を「手前から奥」に向かって差し込みます。次に、右手の針に糸を反時計回りに巻きつけ、その糸をループの中に引き出して新しい目を作ります。
引き出された糸がV字の左側と右側を形成し、すっきりとした縦ラインの目が出現します。滑らかでつるりとした美しい編み目を作りたいときには、この表目が主役になります。
裏目(裏編み)の基本構造と針の動かし方
裏目(うらめ)は、表目とは逆の方向から糸を引き出す編み方です。編み地には「波状」または「横向きの結び目(ポコポコした山)」のような模様が現れます。
裏目を編むときは、表目とは異なり、編み糸を常に「針の手前側」に置いて作業します。左手の針にかかっている目に、右手の針を「奥から手前」に向かって刺し入れます。その状態で糸を反時計回りに巻きつけ、奥に向かって糸を押し出すように引き抜きます。
裏目は表目を裏側から見た状態と同じ構造をしています。つまり、表目を編んだ裏側は自動的に裏目の形になり、裏目を編んだ裏側は表目の形になります。この「表と裏は裏返しの関係にある」という点こそが、棒針編みを理解する上で最大のポイントです。
初心者が迷いやすい表目と裏目の見分け方
編み物の途中で「今、表目と裏目のどちらを編めばいいんだっけ?」と分からなくなってしまうのは、初心者が必ずと言っていいほど通る道です。
見分けるときの基準は、針にかかっている目のすぐ下にある「糸の形状」を見ることです。目のすぐ下が「V字の足」になっている場合は表目、目のすぐ下に「横向きのコブ(波のような横線)」がある場合は裏目です。
もし途中で手を止めてしまったら、針にかかっている直前の目の形をじっくり観察してみてください。横に一本渡っている糸があれば裏目、縦にV字が伸びていれば表目と判断できます。これが見分けられるようになると、編み図を見失っても迷わず編み進められるようになります。
表目と裏目の組み合わせで決まる!代表的な編み地の種類と特徴
表目と裏目の2つをどのように配置し、毎段どのように組み合わせていくかによって、作られる編み地(テクスタイル)の表情や機能性は劇的に変化します。ここでは、棒針編みで使われる最も主要な4つの基本組織を紹介します。
1. ガーター編み(表裏とも表目で編む方法)
平編み(往復編み)において、表側の段も裏側の段も「すべて表目」だけで編んでいく方法を「ガーター編み」と呼びます。裏側も表目だけで編むため、結果として表目の段と裏目の段が交互に1段ずつ現れる編み地になります。
ガーター編みの特徴は、横方向に大きな波状の畝(うね)ができ、ぽってりとした心地よい厚みと伸縮性が生まれることです。そして何より嬉しいのが、「編み地の端が丸まらない」という点です。
初心者の方が一番最初に挑戦する作品として、ガーター編みのマフラーやコースターがよく選ばれます。表目さえ編めれば完成させることができるため、針の動かし方に慣れるには最適な編み方です。
2. メリヤス編み(天竺編み)
ニット製品の代名詞とも言えるのが「メリヤス編み」です。表面には規則正しい綺麗なV字模様が一面に並び、裏面にはポコポコとした裏目が一面に広がります。
ここで初心者が非常に勘違いしやすいのが、「メリヤス編みは表目だけを編めばいい」という思い込みです。輪針を使ってぐるぐると筒状に編む「輪編み」の場合は、確かにすべて表目で編めばメリヤス編みになります。
しかし、2本の針で往復しながら編む「平編み」の場合は違います。1段目を表目で編んだら、作品をひっくり返して編む2段目は「裏目」で編まなければなりません。表の段は表目、裏の段は裏目、と1段ごとに交互に編み分けることで、初めて表面がすべてV字のメリヤス編みになります。
メリヤス編みはしなやかで薄く、美しい編み目になりますが、「両端と上下が内側にクルンと丸まりやすい」という強い性質を持っています。作品を作る際は、この端のカール対策を考慮することがとても重要になります。
3. ゴム編み(リブ編み)
同じ段の中で、表目と裏目を「表・裏・表・裏…」と交互に編んでいく方法を「ゴム編み」と呼びます。表目1つと裏目1つを交互に編むものを「1目ゴム編み」、表目2つと裏目2つを交互に編むものを「2目ゴム編み」と呼びます。
ゴム編みの最大の特徴は、横方向への圧倒的な伸縮性の高さです。表目の列が前に出て、裏目の列が奥に引っ込むため、蛇腹(じゃばら)のような構造になり、ギュッと縮んだり大きく伸びたりします。
セーターの袖口や裾、セーターの衿回り、ニット帽の折り返し部分など、身体にフィットさせたい場所には必ずと言っていいほどこのゴム編みが使われます。
4. 鹿の子編み(カノコ編み・モスステッチ)
表目と裏目を「1目ずつ交互」に編み、次の段ではその配置を「逆転」させて編む技法を「鹿の子編み」と呼びます。前段が表目だった場所には裏目を、前段が裏目だった場所には表目を編み重ねていきます。
完成した編み地は、子鹿の背中にある白い斑点模様のように、ポコポコとした粒状の模様が市松模様状に並びます。とても立体感があり、表情豊かな仕上がりになります。
鹿の子編みは表目と裏目が均等に分散しているため、編み地が非常に安定しており、型崩れしにくく、端が丸まることもありません。マフラーやバッグ、クッションカバーなど、しっかりとした形状を保ちたいアイテムにぴったりの編み方です。
応用を楽しもう!基本の組み合わせから生まれる模様編み
表目と裏目の基本操作に慣れてきたら、少し工夫を加えた応用模様にも挑戦できるようになります。代表的な2つの応用技法をご紹介します。
ケーブル編み(交差編み・縄編み)
冬のフィッシャーマンセーターなどでよく見かける、立体的な縄の目のような模様が「ケーブル編み」です。
一見すると非常に難しそうに見えますが、原理はとてもシンプルです。編んでいる途中で、数目の順番を前後に入れ替えて(交差させて)から編むだけです。目を休めておくための小さな「なわ編み針」という専用の道具を使いますが、編んでいる目自体はすべて普通の「表目」と「裏目」です。
目の交差によって編み地に強い立体感と厚みが生まれ、一気にプロっぽい高級感のある作品に仕上がります。
透かし編み(レース編み)
針に糸をただ巻きつけるだけの「掛け目(かけめ)」で作るすき間と、2つの目を一度に編んで減らす「2目一度(ふためいちど)」などの減らし目を組み合わせて、編み地に意図的な穴(透かし模様)を開ける技法です。
涼しげな春夏のショールや、繊細なドイリー、軽やかなカーディガンなどに使われます。透かしのパターンによって、植物の葉のような模様やジオメトリックな柄を自由に描くことができます。
棒針編み初心者が直面しやすい疑問と失敗の解決策
棒針編みを実際にやってみると、編み図通りに編んでいるはずなのに「なぜかうまく作れない」「不格好になってしまう」というお悩みに必ずぶつかります。ここでは、初心者が直面しやすいトラブルとその解決策を解説します。
メリヤス編みの端が丸まってしまう理由と対策
「メリヤス編みでマフラーを編んだら、丸まって細い帯のようになっちゃった…」というのは、誰もが一度は経験する失敗です。なぜメリヤス編みは丸まってしまうのでしょうか。
その理由は、表目と裏目の構造的な引っ張り力の違いにあります。表目のV字は横に広がりやすく、裏目のループは縦に縮もうとする性質があります。表面がすべて表目、裏面がすべて裏目になっているメリヤス編みでは、表と裏で引っ張り合う力のバランスが崩れ、必ず表目を内側にして丸まる力が働いてしまうのです。
丸まりを防ぐための確実な対策は、編み地の「縁(ふち)」に丸まらない編み方を組み込むことです。マフラーなどを編む場合は、両端の3〜5目と、始まりと終わりの数段を「ガーター編み」や「鹿の子編み」に設定します。こうすることで、外枠がしっかりと固定され、中央がメリヤス編みであっても平らな状態を維持できます。
私なら、メリヤス編みの作品を作るときは最初から端の3目をガーター編みにする設計にします。完成後にアイロンのスチームを優しくあてて整える方法もありますが、構造自体にガーター編みを仕込んでおくのが一番確実でキレイに仕上がります。
編み目がきつくなる・不揃いになる原因と手の動かし方
編み進めるうちに目がどんどんきつくなり、針を通すのも一苦労…という状態になるのも、初心者の典型的なお悩みです。
目がきつくなってしまう最大の原因は、「針の先端の細い部分」でループの大きさを決めてしまっていることです。針の先端付近で糸を強く引き締めると、針の本来の太さよりもずっと小さなループができてしまいます。その小さな目を次の段で太い部分に通そうとするため、ガチガチになって針が動かなくなってしまうのです。
編み目をキレイに揃えるコツは、糸を引き出したあとに、必ず「針の太い胴体部分(ストレートな部分)」までしっかりとループを送り込んでから次の目に向かうことです。ループの大きさは糸を引っ張る強さで決めるのではなく、「針の太さ」に任せるのが絶対的なルールです。
余計な力を抜き、針の胴体にループを沿わせる感覚を意識するだけで、驚くほどふっくらと均一な編み目が揃うようになります。
編んでいる途中で目を落としてしまったときの対処法
編んでいる最中に針から目が外れてしまい、下へ下へとスルスル解けていってしまう「落とし目」。せっかく編んだのに絶望的な気持ちになりますよね。
ですが、数段下まで落ちてしまった目でも、解かずに簡単に修復する方法があります。ここで活躍するのが「かぎ針」です。
落ちてしまったループの中に下からかぎ針を刺し込み、そのすぐ上を渡っている解けた横糸をかぎ針で引っかけて、ループの中に引き出します。これを一段ずつ上に向かって繰り返していくだけで、落とした目を元通りの完璧な表目に復元することができます。
棒針編みをするときは、修復用として細めのかぎ針を1本手元に置いておくと、いざというときでも焦らず落ち着いて対応できるのでおすすめですよ。
私ならこう始める!棒針編み上達の練習ロードマップ
これから棒針編みを始める方が、挫折せずに楽しみながら上達するための理想的なステップをご紹介します。
ステップ1:ガーター編みのミニコースター
まずは「作り目」を15目ほど作ったら、ひたすら表目だけで「ガーター編み」のコースターを編んでみましょう。目数を数えながら、同じ強さで編む練習をします。小さいため1〜2時間程度で完成し、「作品を作り上げた!」という達成感を味わえます。
ステップ2:鹿の子編みのハンドウォーマーやスヌード
表目に自信がついたら、次は「裏目」の練習です。表目と裏目を交互に切り替える「鹿の子編み」で、長方形の編み地を作ってみましょう。端と端を少し閉じ合わせれば、簡単でおしゃれなハンドウォーマーが完成します。表と裏の糸の切り替え動作が自然に身につきます。
ステップ3:1目ゴム編みとメリヤス編みを組み合わせた帽子
表目と裏目の両方がスムーズに編めるようになったら、輪針を使って筒状に編む「ニット帽」にチャレンジです。かぶり口を伸縮性のある1目ゴム編みで編み、頭部はふんわりとしたメリヤス編みに切り替えます。実用的な本格ニット作品が作れるようになり、編み物がどんどん楽しくなるはずです。
棒針編みの基本編み方と種類まとめ
今回は、棒針編みの基本となる編み方と、代表的な編み地の種類について詳しく解説しました。
棒針編みの世界は一見複雑に見えますが、すべては「表目」と「裏目」という2つの最小単位の組み合わせで成り立っています。
この基本構造さえ頭に入っていれば、編み図を見たときも「ここは表目で、次は裏目だな」と構造をしっかり理解できるようになります。最初は編み目が多少揃わなくても大丈夫です。手を動かしていくうちに手グセが安定し、どんどん綺麗に編めるようになりますよ。
お気に入りの肌触りの良い毛糸と棒針を手に入れて、まずは小さなコースターから手編みの豊かな時間を始めてみませんか?
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ではでは、また次の記事でお会いしましょう!クラフターズのやっしーでした!

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