タティングレース糸の選び方とおすすめ素材!太さや種類の違いを徹底解説
こんにちは、クラフターズのやっしーです!(・∀・)
いろいろなハンドメイドを作ったり、展示会で作家さんの美しい作品を鑑賞したり、ネットショップで素敵なアクセサリーを買ったりするのが大好きな私ですが、中でもタティングレースの繊細な美しさにはいつも魅了されています。
シャトルと呼ばれる舟形の小さな道具を使って、糸を結びつけながら美しい繊細なモチーフを作り出すタティングレース。このクラフトにおいて、作品の完成度や作る時の快適さを左右する最も重要な要素が「糸選び」です。
「家に余っているかぎ針編み用のレース糸でいいかな?」「好きな色の糸を買ってみたけれど、なぜか結び目がうまく滑らない…」そんな悩みを抱えていませんか。
タティングレースは、糸そのものを滑らせて結び目(ノード)を作っていく特殊な技法です。そのため、一般的な編み物とは全く異なる糸の特性が求められます。糸選びを間違えると、結び目が引き締まらなかったり、途中で糸が毛羽立って切れたりして、大きなストレスの原因になります。
今回は、タティングレースを作るのも見るのも買うのも大好きな私が、失敗しない糸の種類と選び方を徹底的に解説します。知識を正しく身につけて、快適で楽しいタティングレース生活をスタートさせましょう。
タティングレースにおける糸選びが作品の美しさを左右する理由
タティングレースは、針で編むのではなく「糸を結ぶ」技法です。シャトルに巻いた糸(芯糸)の上に、手にかける糸(結び糸)で結び目を作り、それをスライドさせてリングやピコットを形作ります。
この構造上、糸には常に強い摩擦と引っ張る力がかかります。適していない糸を使うと、途中で作業が止まってしまい、作品を完成させることすら難しくなります。
糸選びがどれほど重要なのか、その明確な理由と初心者が陥りやすい失敗パターンを解説します。
シャトルの抜けやすさとノードの引き締まり
タティングレースの基本である「表結び」と「裏結び」で作られる結び目を「ノード」と呼びます。このノードの中を芯糸がスーッと滑らかに通らなければ、リングを小さく引き締めることができません。
表面がガタガタしている糸や、毛羽立ちが多い糸を使用すると、芯糸が引っかかって途中で動かなくなります。力を込めて引っ張ると糸がぶちりと切れてしまい、それまでの作業がすべて無駄になります。
滑りの良さと適度な強靭さを持った糸を選ぶことが、引き締まった美しいリングを作るための絶対条件です。
初心者が陥りがちな糸選びの罠と失敗パターン
初心者が最もやりがちな失敗は、手芸店や100円ショップで「かぎ針編み用(クロッシェ用)」と書かれた柔らかいレース糸を適当に買ってしまうことです。
かぎ針編み用の糸は、ふっくらとした柔らかい風合いを出すために「撚り(より)」が甘く作られているものが多く存在します。この甘い撚りの糸でタティングレースを編むと、何度も結び目を通すうちに糸の撚りがほどけてしまい、ボロボロに毛羽立ちます。
また、極端に細い糸を選んでしまうのも失敗のもとです。繊細で可愛いからといって初心者がいきなり細い糸を使うと、結び目の構造が見えず、目が落ちたり間違えた時にほどくことができなくなります。
糸の特性を知らずに選ぶと、上達する前に挫折してしまいます。まずはタティングレースに適した糸の条件を確実に押さえてください。
タティングレースに最適な糸の種類と素材の特徴
お店やネットショップを見ると、さまざまな素材の糸が売られています。結論から言うと、素材によって作りやすさと仕上がりの質感が大きく変わります。
代表的な糸の種類と素材ごとの特徴を解説しますので、自分のレベルや作たい作品に合わせて選んでください。
タティング専用糸(強撚糸)の特徴と圧倒的な使いやすさ
私が最もおすすめするのは、パッケージに「タティングレース用」と明記されている専用糸です。
タティング専用糸は、糸の撚りが非常に強くかかっている「強撚糸(きょうねんし)」です。しっかり強く撚られているため、何度も結び目をスライドさせても毛羽立ちにくく、糸が割れることがありません。
さらに、表面がつるつるとしていて滑りが抜群に良いため、リングを引き締める際も力がいらず、驚くほどスルスルと気持ちよく作業が進みます。初心者は迷わずタティング専用糸を選ぶのが最も確実な道です。
一般的なコットンレース糸(クロッシェ糸)の特徴と注意点
一般的なコットン(綿)100%のレース糸も、タティングレースで使用できます。色数やグラデーションのバリエーションが豊富で、手に入りやすい点が大きな魅力です。
ただし、すべてのクロッシェ糸が使えるわけではありません。しっかりとしたハリとツヤがあり、撚りが硬めの糸を選ぶ必要があります。
触った時に柔らかく感じる糸や、毛羽立ちが見える糸は避けてください。コットン糸を使う場合は、エジプト綿などの高級綿を使用した、ツヤと強度の高い糸を選ぶのが鉄則です。
シルク糸・ポリエステル糸・メタリック糸の表現力と難易度
素材にはコットン以外にも、シルク(絹)、ポリエステル、メタリック(ラメ)などがあります。それぞれの特徴を知っておくと作品の幅が広がります。
- シルク糸: 非常に上品な光沢があり、しなやかで美しい仕上がりになります。ただし、滑りやすすぎるため結び目が緩みやすく、扱いに慣れた中級者以上向けの素材です。
- ポリエステル糸: 強度が非常に高く、水濡れや摩擦にも強いのが特徴です。アクセサリーに仕立てる際に適していますが、硬さがあるため指が痛くなりやすい側面があります。
- メタリック糸(ラメ糸): キラキラとした輝きが魅力的ですが、非常に切れやすく、表面の凹凸で引っかかりやすい難易度最高の糸です。単体で編むのではなく、コットン糸に沿わせて編むなどの工夫が必要です。
初心者のうちは、これらの特殊素材には手を出さず、扱いやすいコットン素材またはタティング専用糸に絞って練習するのが成功の近道です。
糸の太さ(番手)の基本と初心者におすすめの番手
レース糸を選ぶ際に必ず目にするのが「20番」「40番」「80番」といった数字です。この数字は「番手(ばんて)」と呼ばれ、糸の太さを表しています。
番手の仕組みを正しく理解していないと、思い通りの大きさのモチーフを作ることができません。
レース糸の番手の仕組み!数字が大きいほど細くなる理由
編み物の毛糸では「太糸」「細糸」といった表記が一般的ですが、レース糸では数字で太さを表現します。
ここで絶対に覚えておくべきルールがあります。それは「数字が大きくなるほど糸は細くなる」という法則です。
一般的な糸の太さと用途のイメージは以下の通りです。
- 10番〜20番: 太手の糸。結び目がはっきりと見え、しっかりとした厚みが出る。
- 30番〜40番: 中細の糸。タティングレースの標準的な太さで、アクセサリー作りに最適。
- 60番〜80番以上: 極細の糸。ドイリーやアンティーク風の超繊細な作品に使われる。
この数字の逆転現象を勘違いして、数字が大きい方が太いと思って買ってしまう初心者が後を絶ちません。数字が大きいほど「糸が細くて難易度が上がる」と覚えてください。
20番・40番・60番・80番の比較と作品別の使い分け
それぞれの番手によって、完成するモチーフのサイズや印象がガラリと変わります。同じ図案(編み図)を使って編んだとしても、糸の太さが違えば仕上がりサイズは2倍以上変わることもあります。
20番の糸は、モチーフが大きく仕上がり、存在感が出ます。コースターや大きめのバッグチャーム、あるいはタティングの結び目の構造を覚えるための練習用に最適です。
40番の糸は、繊細さと扱いやすさのバランスが最も優れています。ピアスやイヤリング、ネックレスなどの身につけるアクセサリーを作るなら、40番がベストな選択です。
60番〜80番以上の極細糸は、まるで本物のアンティークレースのような、息をのむほど美しく繊細な作品が作れます。ただし、目が見えにくく作業に高度な技術と集中力が必要です。
初心者が最初に選ぶべき絶対の「正解番手」は20番!
タティングレースをこれから始める人が買うべき番手は、ズバリ「20番」です。これ以外の選択肢はありません。
なぜなら、20番の太さがあれば、自分が今作った結び目が正しく「表結び」になっているか、「裏結び」になっているかが目で見てはっきりと確認できるからです。
タティングレースで誰もが最初に引っかかる「芯糸の入れ替え(スイッチ)」という感覚を掴むためには、目がはっきり見える20番の糸を使うことが必要不可欠です。
20番の糸で基本のリングとチェイン(鎖)が綺麗に作れるようになってから、40番の繊細な糸へステップアップしてください。この順番を守ることが、挫折を防ぐ最大のコツです。
糸の撚り(より)とツヤが仕上がりに与える影響
糸の種類や太さだけでなく、「撚りの方向」や「加工の有無」も作品の美しさと作りにくさに直結します。一歩踏み込んだ専門的な知識を身につけましょう。
S撚りとZ撚りの違い!タティングレースで解けにくい撚りとは
糸は複数の細い繊維をねじり合わせて作られています。このねじり合わせる方向によって「S撚り(左撚り)」と「Z撚り(右撚り)」の2種類が存在します。
一般的な編み物用の糸の多くはS撚りで作られています。しかし、タティングレースの右手と左手を使って結び目を作る運動を行うと、S撚りの糸は作業中に徐々に撚りがほどけていってしまう性質があります。
一方で、タティング専用糸として売られているものの多くは、結ぶ動作をしても撚りが解けにくいように計算されて作られています。糸を購入する際は、指で糸を軽くひねってみて、撚りが簡単にほどけない強固なものを選ぶのが正解です。
シルケット加工(ガス焼き加工)の有無による質感と滑りの違い
高級なレース糸のパッケージを見ると「シルケット加工」や「マーセライズ加工」と書かれていることがあります。
これは、綿糸の表面の毛羽を化学処理や炎で焼いて処理し、絹(シルク)のような美しい光沢とツヤを与える加工のことです。
シルケット加工が施された糸は、以下の圧倒的なメリットを持っています。
- 表面の毛羽立ちが一切なく、スルスルと気持ちよく滑る
- 糸自体にハリとコシが出て、型崩れしにくい作品になる
- 上品なツヤが出ることにより、完成したモチーフが格段に高見えする
安価で加工がされていない綿糸は、表面がカサカサしており、結び目を寄せる際に強い摩擦が発生します。作品のクオリティを高めたいのであれば、必ずシルケット加工が施された高品質な糸を選んでください。
初心者が迷いがちな段染め糸(マルチカラー)と単色糸の選び方
お店に行くと、1本の糸の中でグラデーション状に色が変化する「段染め糸(マルチカラー)」がたくさん並んでおり、その可愛さに思わず手を伸ばしたくなります。
しかし、色選びにも初心者が知っておくべき明確な基準が存在します。
単色糸が初心者の上達を圧倒的に早める理由
私が初心者に強くおすすめするのは、柄やグラデーションのない「単色の白または生成り(キナリ)、あるいは明るいパステルカラーの糸」です。
黒や紺などの濃い色は、光を吸収してしまい結び目の凹凸が見えづらくなります。また、段染め糸は色の変化に目が奪われてしまい、結び目が整っているかどうかの判断が難しくなります。
白や生成りの明るい単色糸を使えば、網目の歪みや密度のムラを一目で発見できます。自分の癖を正しく把握し、綺麗な目を揃える技術を身につけるためには、最初はシンプルな単色糸を使うのが最も効果的です。
段染め糸(グラデーション糸)を使うタイミングとピッチ(色の変化幅)のコツ
基本の結び方がマスターできたら、ぜひ段染め糸に挑戦してください。単色の作品とはまったく違う、華やかで幻想的なモチーフが完成します。
段染め糸を選ぶ際に最も重要なのが「ピッチ(色の切り替わる長さ)」です。
タティングレースは、かぎ針編みなどに比べて1つのモチーフに使う糸の長さが非常に短いクラフトです。そのため、色の変化の幅(ピッチ)が長い糸を使ってしまうと、小さなリング1つが全部同じ色で終わってしまい、グラデーションの良さが出ません。
小さなモチーフを作る時は、数センチ刻みで色がくるくると変わる「ショートピッチ」の段染め糸を選んでください。これによって、小さなリングの中でも美しい色の変化を楽しむことができます。
やっしー流!失敗しないタティングレース糸の選び方と購入手順
ここまで解説した知識をふまえて、実際にあなたが買い物をする際に迷わないための具体的な「購入手順」を提案します。
私がもし、これからタティングレースを始める友人にアドバイスをするなら、以下のステップをそのまま実行させます。
最初の1玉を選ぶならこの糸!私のおすすめ糸構成
失敗ゼロでスタートするための、最初の購入セットは以下の通りです。
- ブランド: 国内有名大手メーカーのレース糸、またはタティング専用糸
- 素材: コットン100%(シルケット加工済み)
- 太さ(番手): 20番
- カラー: 白、生成り、または淡いピンクやイエローなどの明るい単色
この条件を満たす糸を1玉買えば、間違いなく快適に練習を始めることができます。
100円ショップの糸も練習用としては悪くありませんが、糸の太さにムラがあったり、撚りが甘くて結びにくかったりすることが多々あります。最初の1玉だけは、手芸店や信頼できるネットショップで大手メーカーの高品質な糸を購入してください。編みやすさの違いに驚くはずです。
ネットショップと実店舗での糸選びのポイント
糸を購入する方法は、実店舗(手芸店)とAmazonや楽天などのネットショップ、minneやCreemaなどのハンドメイド資材ショップがあります。
実店舗で購入する最大のメリットは、実際に糸の「ツヤ」と「ハリ」を自分の目で確認し、触れる点です。店員さんに「タティングレースに使いたい」と伝えて、しっかりとした撚りの糸を確認して買ってください。
ネットショップで購入する場合は、実物の硬さが分からないため、必ず商品の詳細説明欄や口コミ・レビューを確認してください。「タティングレースに使用しています」「滑りが良くて編みやすいです」といった実際のクラフターの評価が書かれている商品を狙うのが確実です。
タティングレースの糸選びに関するQ&Aとトラブル対処法
実際にタティングレースを始めてから直面しやすい、糸に関するトラブルと解決策をまとめました。困った時はここを見直してください。
結んでいる最中に糸が擦れて毛羽立ってしまう原因と対策
作業を進めていると、芯糸がどんどん毛羽立ってボロボロになり、最後には切れてしまうことがあります。
この原因は主に2つあります。1つ目は「糸の撚りが甘いこと」、2つ目は「手汗や強い力で糸を何度も往復させすぎていること」です。
対策として、まずは使っている糸をより撚りの強い「タティング専用糸」に変更してください。
また、シャトルから引き出す糸の長さを長くしすぎず、こまめに糸を送り出して新しい部分を結んでいくことも有効です。手汗が気になる場合は、こまめに手を洗うか、ベビーパウダーを手に軽く馴染ませて作業すると、滑りが劇的に改善します。
リングが引き締まらない・固くて動かない時の糸の見直し方
結び目を集めてリングをキュッと引き締めようとした時、途中で引っかかって固まり、動かなくなるのはタティングレース最大のストレスです。
この現象が起きる最大の原因は、結び目を作った際に「芯糸の入れ替え」が正しく行われておらず、結び目が芯糸を締め付けすぎていることです。
しかし、技術的に正しい操作をしていても動かない場合は、100%「糸の表面の摩擦」が原因です。
太すぎる糸や、表面がカサカサした加工なしの綿糸を使っている場合は、すぐにシルケット加工済みのツルツルとした糸に切り替えてください。糸を変えるだけで、今までの苦労が嘘のようにスライドするようになります。
タティングレース糸の選び方をマスターして美しい作品を作ろう
タティングレースにおける糸選びは、単なる材料選びではありません。作品の仕上がりの美しさはもちろんのこと、作っている時間そのものが楽しいものになるか、ストレスになるかを決める極めて重要な要素です。
最後におさらいとして、糸選びの重要ポイントをまとめます。
- 初心者はまず、目が確認しやすく結びやすい「20番」の太さを選ぶ
- 素材は毛羽立ちにくく滑らかな「タティング専用糸」または「シルケット加工済みの綿糸」が絶対条件
- 最初の1玉は、結び目の構造がはっきり見える「白や生成りなどの明るい単色糸」を選ぶ
- 扱いやすさに慣れてきたら、繊細なアクセサリー作りに適した「40番」や華やかな「段染め糸」に挑戦する
正しい糸を手に入れれば、タティングレースのシャトルを動かす手が驚くほど軽やかになり、繊細で美しいモチーフがどんどん生み出されていきます。
私自身、新しい糸を買ってその美しいツヤやカラーを眺めているだけでもワクワクしますし、それでイメージ通りの繊細なアクセサリーが完成した時の感動は言葉にできません。
あなたもぜひ、自分にぴったりの素晴らしい糸を見つけて、タティングレースの優雅で魅力的な世界を思い切り楽しんでください。
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ではでは、また次の記事でお会いしましょう!クラフターズのやっしーでした!

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